ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2008年7月1日更新
Q.42 カテゴリー8と9の製品が除外されている理由と実施時期を教えてください。

カテゴリー8および9が除外されている理由は明確に公表されていませんが、カテゴリー8および9は生産者が中小企業を含めて極めて多く、代表する有力な工業会がないことも一つの理由にされていました。

カテゴリー8および9の適用時期は、2005年2月までに、欧州委員会が提案する義務があったのですが、実施できなく2005年夏にERA Technology Limitedに適用範囲に入れることに関する事項の検討を依頼しました。
 2006年6月にERA 社から最終報告書が出されました。その報告書から、カテゴリー8および9の固有の課題が見えてきます。

1. カテゴリー8および9の製品はほかのカテゴリーの製品と性格が異なる

  • 多品種少量生産であり、1台あたりの対策コストがほかカテゴリー製品より高くなり、生産ができなくなる可能性がある
  • 安全性に厳しい要求がある製品がある。対策すると確認試験や認証の取り直しなどが要求される場合がある。

2. RoHS指令対応

  • カテゴリー8および9の製品はWEEE全体の1%以下であり、メーカーの自発的対応により適用範囲に入れることによるRoHS指令特定有害物質の削減量は多くはない。
  • カテゴリー8および9製品のメーカーの多くは、RoHS対応を進めており、2006年末から2007年に市場投入される新製品は対応計画となっている。既存製品は規制がないと対応が進まないと見込まれる。
  • カテゴリー8および9製品はほかのカテゴリーに比べて、固有の材料が使われており、多くの新たな適用除外が必要となる。

2007年3~5月の間に第1次のコンサルテーションが行われました。その結果については、次のように発表されています。

  • カテゴリー8および9製品を指令の対象に含めることについて支持が得られた。ただし、産業界は十分な移行期間が必要なこと、適用除外すべきいくつかの用途を設けるべきとしている。

さらに、このコンサルテーションの結果を踏まえ、第2次のコンサルテーションが2008年2月13日 を締め切りに行われています。2008年秋には共同決定手続きのための提案が発表されると見込まれています。見直し期限の2010年には発効するものと考えられます。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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