Q&A:EU
Q.33
規制含有量は、部品実装済み基板の全重量に対しての規制値と考えることができるでしょうか。
A.33
RoHS指令の最大許容濃度は次のようになっています。
- 鉛、水銀、6価クロム、PBB、およびPBDEは均質材料(homogeneous materials)の重量比で最大0.1wt%(1,000ppm)
- カドミウムは均質材料(homogeneous materials)の重量比で最大0.01wt%(100ppm)
均質材料(homogeneous materials)とは、機械的に別々の材料に分離できない材料でプラスチック、セラミックス、ガラス、金属、合金、紙、ボード、樹脂、コーティングなどとしています。
したがって、特定有害化学物資の規制含有量は部品実装済み基板の全重量ではなく、均質材料の重量比となります。
JIS C 0950 (通称 J-Moss; 電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示方法「The marking of presence of the specific chemical substances for electrical and electronic equipment」)では均質材料の定義を次のように示しています。
含有率基準値の算出の考え方
基準値の分母は、均質材料または均質材料の質量とする。ただし、複合物質または材料の場合には、次のものを均質材料または均質材料とする。
- 化合物、ポリマーアロイ、金属合金など
- 塗料、接着剤、インク、ペースト、樹脂ポリマー、ガラスパウダー、セラミックパウダーなどの原材料については、それぞれの想定される使用方法によって最終的に形成されるもの。
例)塗料、接着剤は、乾燥硬化後の状態、樹脂ポリマーは、成形後の状態、ガラスおよびセラミックスの成形後の状態 - 塗装、印刷、めっきなどの単層。また、複層の場合には、それぞれの単層ごとの状態。ただし、単層/複層を分離して数値を求めることが困難な場合には、分離可能な最小単位を均質な単層とみなす。
つまり、機械的に分離できない状態の物質または機械的に分離できない状態の材料のことを言います(機械的に分離できないとは、ねじ外し、切断、破砕、粉砕、および研磨などの機械的な操作によって分離できないことを言います)。
また、欧州委員会のFAQでもJ-Mossと同様の説明と事例を示しています。
2008年7月1日更新
| 分析方法 | 製品含有化学物質管理 |
当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

