ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2008年7月1日更新
Q.9 弊社はTIG溶接機を製造販売しています。WEEE指令の付属書にはTIG溶接機が記載されておらず、適用外と思ってよいでしょうか。

WEEE指令の適用製品は付属書1に記述されています。付属書1は付属書1Aと付属書1Bに分かれており、1Aには対象となる10のカテゴリー製品が示されています。
例えば、1Aのカテゴリー1の大型家庭用電気製品は1Bで次の品目が並んでいます。

  • 大型冷却製品
  • 冷蔵庫
  • 冷凍庫
  • そのほかの食品用冷蔵、保存、貯蔵用機器
  • 洗濯機
  • 衣類乾燥機 など

貴社製品が該当すると思われるカテゴリー6の電動工具には、旋盤やフライス盤などとともに「Tools for welding」が記述されていますが、溶接機の種類は記述されていません。

付属書1Aと1Bの位置付けですが、法規制上の適用範囲は1Aになります。1Bは1Aの典型的な品目を例示として記載しているものです。1Bに記載されているものは適用対象ですが、記載されていないから適用除外とはなりません。日本の法律では、政令、省令に別表で詳細に対象製品が記載される事例が多いのですが、EUでは自主的に判断するところが違います。
整理しますと、適用範囲は付属書1Aに入るかどうかで、付属書 1Bで例示であって、付属書 1Bで適用は決められていないのです。

カテゴリー6の電動工具で据付型の大型産業用工具は適用除外となります。据付型の大型産業用工具の定義は、WEEE指令やRoHS指令には記述されてなく、欧州委員会のFAQなどで解釈を支援する情報として示されています。この解釈では、「産業専用用途」であって「専門家により永久的に固定」」されるものとなっています。TIG溶接機はカテゴリー6製品に入りますが、一般的な製品は小型であり可搬型もあり、据付型の大型産業用工具としての除外もできないと思います。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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