ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
中国2008年7月1日更新
Q.100 当社の親企業が電子部品を製造しており、以前から台湾に進出している家電メーカーに部品を納入しています。当社は親企業からの委託でその電子部品に組み込まれるサブの部品を製造し、納入しています。
最近、その家電メーカーが中国にも市場を拡げる準備をしていると聞いています。中国では2007年3月1日から中国版のRoHS指令が施行さているそうですが、中国版のRoHSが施行されるようになると別に台湾版のRoHSができるのでしょうか。

現在、中国のRoHS指令とは別に台湾版のRoHS指令ができるとの情報は聞いていません。中国のRoHS指令はEUのそれと規制物質も同じであり、似たような運用がなされると思われます。台湾では2005年12月26日、EUのWEEE指令およびRoHS指令への対応を強化するために台湾経済部標準検験局が、製品に含まれる有害物質を検査する機関を国が指定して管理する新しい規則「有害物質検査測定指定試験室(実験室)特定規範」を公布し、2006年1月1日発効しました。この規則は、電気・電子機器を輸出する台湾のメーカーがRoHS指令に十分に対応できるように検査体制を強化するためとしています(この特定規範はエンヴィックス社が日本語版を作成し販売しています)。

貴社は今後台湾と中国の両方との関係ができるようになるわけですから、EUのRoHS指令に従いながら中国版のRoHSの特殊性に目を向けていくことが肝要でしょう。中国版のRoHSで規制される製品のカテゴリーをEUのWEEE指令の付属書IAに定めるカテゴリーと併記してみますと内容に多少の差異はありますが、いずれも10のカテゴリーに分類されています。

EU 中国
  1. 大型家庭用電気製品
  2. 小型家庭用電気製品
  3. ITおよび遠隔通信機器
  4. 民生用機器
  5. 照明器具
  6. 電動工具(旋盤など)
  7. 玩具
  8. 医療用機器
  9. 監視及び制御機器
  10. 自動販売機
  1. レーダー
  2. 電子通信製品
  3. ラジオ・テレビ製品
  4. コンピュータ製品
  5. 家庭用電気製品
  6. 電子測量器具製品
  7. 電子専用製品
  8. 電子ユニット・部品
  9. 電子応用製品
  10. 電子材料製品

中国版では電子情報製品が主体となっていますが、8. の電子ユニット・部品の項目が別のカテゴリーになっています。貴社の親企業は中国版のWEEEおよびRoHS指令で電子ユニット・部品で規制されると思いますが、特に部品を別にあげている以上、厳しく管理されることも念頭において対処することが必要でしょう。貴社はそれに組み込まれる部品を製造しているのですから、サプライチェーンとしての責務を果たすことが求められます。取引先のグリーン調達基準を遵守して必要に応じて材料の分析データや非含有証明書の提出なども必要になるでしょう。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

関連リンク