ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2018年3月23日更新
Q.531 EU諸国に輸出する際に、運送会社の運送伝票を張り付けて出荷しています。運送会社の運送伝票は「容器包装と容器包装廃棄物に関する指令 94/62/EC」の対象となるのでしょうか?

B包装廃棄物指令(94/62/EC)の目的は、包装材および包装廃棄物による汚染防止と抑制ならびに包装廃棄物のリサイクルシステム構築し、リカバリー率およびリサイクル率を向上させるものです。また、包装材による汚染防止と抑制のため包装材に含有する重金属(Pb,Cd,Hg,Cr6)の濃度の合計が100ppm以下にする必要があります。
 容器包装の定義(第3条)は、「製造者から使用者または消費者への、原材料から加工品にいたるまでの物の封入、保護、取扱い、配達および贈答のために使用されるあらゆる性質のあらゆる材料によって作製されたあらゆる製品を意味する。同じ目的で使用される「ワンウエイ」品目も、容器包装であるとみなすものとする」となっています。
 容器包装は、第1次容器包装(sales packaging or primary packaging)、第2次容器包装(group packaging or secondary packaging)、第3次容器包装(transport packaging or tertiary packaging)の3つのグループに分けられます。
 さらに、「容器包装」の判断は以下の3つの基準があります。

  • 【基準1】
     容器包装がもつ容器包装以外の機能を侵害することなく、容器包装の定義を満たすものを容器包装とする。製品に不可欠な一部ではなく、製品の使用の全期間において製品を包み、製品とともに廃棄されるものではないこと。
  • 【基準2】
     販売時点に製品を包むものであり、販売時にともに販売、包装(または包装することを目的とした)される使い捨て品は、包装機能のある容器包装とみなす。
  • 【基準3】
     容器包装の構成要素、および容器包装と一体化する付属物は容器包装の一部とみなす。製品に不可欠な一部ではなく、そのすべてが製品とともに消費、廃棄されるものではないもののうち、製品に直接添付される付属物であり、容器包装の機能を持つものは容器包装とみなす。

運送事業者の運送伝票(運送状)には発送元、宛先、貨物明細などが記載され、第3次容器包装に貼付または取付けられます。運送状には包装機能はありませんが、容器包装と一体化する付属物と考えられ、【基準3】により容器包装の一部と考えられます。ただし、一般的には、運送事業者の指定のものが貼付され発送元である貴社は管理できません。運送事業者の責任のもとに包装廃棄物指令や他法令を含めて対応がされていると思われます。

なお、包装の定義の解釈をより明確化するために例示リストがあり、包装の具体例を示す委員会指令(2013/2/EU)があります。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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