ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
その他2018年2月23日更新
Q.528 EU加盟国以外で、ELV指令(廃自動車指令)に準拠した法規制を導入している国や地域があれば教えてください。特にトルコやイスラエルについて教えてください。

EU加盟国以外でのELV指令に準拠した法規制について整理しますと、トルコでは1983年に制定された環境法を基本法として廃棄物処理に関する規制を制定しています。そして、2007年以降定められた規則では、EUの廃棄物指令に準拠するように規定されています。トルコでは環境都市整備省(MoEU)が主管となり廃棄物管理における関連法規の整理と実施を行っており、自動車を対象としたELV関連規制は2009年12月に施行されており、MoEUのウェブサイト1)でELV関連規制2)の内容を確認することができます。なお、同規制は2010年に改正され、適用除外用途を定めた附属書II等が修正されていますが、その後のEU ELV指令の改正内容を受けた修正は確認できておりません。

次にイスラエルですが、1984年に規定された“Maintenance of Cleanleness Law”3)の中で、車両スクラップの公共の場に投棄することを禁止しています。同法は廃棄物管理に関わる法規制であり、EU ELV指令のようなリサイクルや含有制限等の製造者責任については確認できておりません。なお、イスラエルは2012年にEUと「工業製品の適合性評価と受入に関する協定(ACAA)」を締結し、両国間での工業製品の流通を円滑にするため各種基準の統一化が図られています。現在は医薬品が対象ですが、将来的には他製品についても検討が進められるものと想定されます。

また、その他の国では、日本や韓国中国、ベトナム4)などでEU ELV指令のように製造者責任を課す規制が制定されており、EU以外の国々においても、EU ELV指令に類似した法規制の整備が拡大しているといえます。

各国で規制の導入が進められている状況ですが、自動車業界は各国法規制に個々に対応するというよりも、「Global Automotive Stakeholders Group(GASG)」による業界共通の管理化学物質のリスト「GLOBAL AUTOMOTIVE DECLARABLE SUBSTANCE LIST(GADSL)5)」等のグローバルな業界基準を定め、業界全体で先行した対応が進められています。

1)http://cygm.csb.gov.tr/yonetmelikler-i-440
2)http://webdosya.csb.gov.tr/db/cygm/editordosya/YON-27448OmrTamAracKont.doc
3)http://www.sviva.gov.il/English/Legislation/Pages/WasteAndRecycling.aspx
4)http://moj.gov.vn/vbpq/Lists/Vn%20bn%20php%20lut/View_detail.aspx?ItemID=30412
5)http://www.gadsl.org/

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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