ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2018年2月2日更新
Q.526 RoHS適用製品をEUに輸出しています。アフターサービス用のゴム製パッキンなどの部品も輸出していますが、これらの部品は電気電子製品ではないのでRoHS指令の対象外と考えていいのでしょうか?

御社の製品はRoHS2適合製品としてEUに輸出されていますから、RoHS2指令第4条1項の「製品だけでなくスペアパーツに関しても、物質制限を順守しなければならない」が適用されます。但し、スペアパーツを附属書IIIとIVに記載されている条件で使用する場合には適用除外要件となり、物質含有規制は免除されます。ここで、アフターサービス品はスペアパーツと同義語としています。

2012年12月に発行されたRoHS2のFAQ1)に、ご質問の内容に関連し詳細に説明していますので、以下に紹介します。

Q7.3 構成部品はRoHS2に適合しなければなりませんか?

回答文はつぎのように説明しています。

「RoHS2は、電気電子機器(EEE)は本指令の要求事項を満たさなければならないと規定しています。装置は異なる部品から構成されており、電気電子機器自体が、デスクトップコンピュータの留め金具やプラスチック製のカバーのような非電子的な部品や非電気的な部品を含めて、全ての構成部品がRoHS2の物質制限要求事項を満たしていれば、物質要求事項を満たしているといえます。それ故、完成品の電気電子機器に使用されている部品や使用済みの電気電子機器の修理や更新のための部品は、RoHS2の範囲内において条文4に従った物質制限を満たしていなければなりませんが、CEマークを貼り付ける必要はありません。独自の他に見当たらない部品として販売されている部品や適用除外の恩恵を受けている製品に使用されているような部品はCEマークの貼付は必要ありませんし、物質要求事項に適合する必要もありません。」

EUに輸出しています御社製品のスペアパーツは、RoHS2指令の対象となります。

なお、RoHS2指令における適用除外申請の評価を実施している応用環境保護協会(Oeko Institut)は、RoHS2適用除外申請2017-62)に対する明確な論点を公表しています。それによりますと、ヨーロッパ内燃機関製造業協会(EUROMOT)は次のような適用除外申請をしています。

「排気やターボチャジャを含めたエンジンシステムに使用されているオーリング、シール、防振ダンパー、ガスケット、ホース、グロメットやキャッププラグのようなゴム製部品に含まれるフタル酸ビス(2-エチルヘキシル、別名DEHP)」

エンジンは、カテゴリ11に属し、固定型と可動型の発電機とコンプレッサ、農業灌漑用のポンプ、掘削機、岩石破砕機、トレーラ積載の溶接装置等に使用されています。

EUROMOTは、これらエンジン用ゴム製品がRoHS2に適用可能にするためには、5年かかるだろうとしています。

また、「ここが知りたいRoHS指令」の2017年12月8日付けのコラム「RoHS指令の一部改正」では、スペアパーツの交換を促す観点から第4条の改正に触れています。ご確認お願いします。

1)http://ec.europa.eu/environment/waste/rohs_eee/pdf/faq.pdf
2)http://rohs.exemptions.oeko.info/index.php?id=283

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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