ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2017年10月20日更新
Q.517 8月21日にRoHS指令の附属書III、IVの見直し(Pack13)が発表されましたが、具体的にはどのような内容になっているのでしょうか?

8月21日に、欧州委員会(EC)からの委託を受けて、「応用生態学研究所」(Öko‐Institut)が、RoHS指令の適用除外用途を定める附属書IIIおよびIVの追加・削除に向けた評価に関して、新たなプロジェクト(Pack13)を開始したことを発表しました。1)
 適用除外用途の追加や更新にあたっては、複数の適用除外用途をパッケージ(Pack)にしたプロジェクト単位で検討されており、各プロジェクトで検討対象は異なります。

Pack13プロジェクトでは、水銀に関する1種および鉛に関して2種の適用除外用途が検討対象となっています。
 このうち水銀に関する1種は、既に附属書IIIに収載済ですが、2017年12月31日に迎える適用除外用途の有効期限を延長する更新申請です。鉛に関する2種は新たな追加申請となります。
 なお、同プロジェクトの意見募集は9月26日に開始され、2018年3月に最終報告書が公表される予定です。

パック13の検討対象は以下の内容です。(回答者訳)

  1. 水銀
    RoHS指令附属書IIIの除外項目1(g)では、電球形(コンパクト形)蛍光ランプ中(1バーナーあたり)の水銀の量が、「2万時間以上の寿命を有する30W未満の一般照明用途の蛍光ランプにつき3.5mgまで」と定められており、有効期限が2017年12月31日に設定されています。今回の検討はこの既存の適用除外用途の有効期限を5年延長する更新申請となっています。

  2.  鉛に関しては、新たな適用除外用途を追加するための新規申請です。
  3. 1)番号2017‐1
     質量分析計に使用され、低圧下での定期的使用を意図した真空ボードの電気的接続で使用されるはんだ中の鉛
     有効期限:5年間
    2)番号2017‐2
     ガス検出器中の特定プリント基板部品のはんだ溶接部における鉛の使用

なお、ECは2016年6月に最終報告書が公表されていたPack9のうち、鉛に関する8種の適用除外用途の改正案を公表しました。Pack9の改正案検討に詳細な解説がありますので参照ください。

1)Öko-Institut ニュースリリース

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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