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ここが知りたいRoHS 指令

Q&A:EU

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Q.512
EU RoHS指令の対象外となっている大型の製造設備を使用してRoHS指令の対象製品を製造しています。製造工程で使用する製造設備については接触部のみ留意しておけばよいのでしょうか?

A.512

ご質問を整理すると、
(a)使用している製造設備はRoHS指令の対象ではない
(b)すなわち設備に使用されている部品に規制物質が使用されている恐れがある
(C)製品が装置と接触することで装置部品に含まれている規制物質が製品に
  移行する(接触により他の成形品から物質が移動する)
 をご懸念されているということと思います。
 特に、2015年に新たに規制物質として追加されたフタル酸エステル類(DEHP、BBP、DBP、DIBP)には移行性があり、従来の規制物質以上に意図しない含有が起こりやすいといわれていることもご心配を大きくしている要因なのかもしれません。
 フタル酸エステル類はポリ塩化ビニル(PVC)の可塑剤として多く使われるほか、ゴム、テープ、塗料、接着剤などにも使用されていますので、樹脂・ゴム製の治工具、作業台のマット、コンベアなどからの移行が生じる危険性は否定できません。
 しかし、移行性の定量的な評価の確立には今しばらく時間が必要なようです。
 そのような中で行うべきことはハザードとリスクの評価を確実に行うことです。ハザード評価では、装置の中で製品と接触をする上記のようなゴム・樹脂製品について、装置メーカーに確認をとることが第一歩であると考えます。DEHP、BBP、DBPは化学物質排出把握管理促進法(化管法)と労働安全衛生法(安衛法)によって、SDSの対象となっています。
 すなわちDEHP、BBP、DBPが流通する時にはSDSが必ず添付されているため、それらが含有された化学品を使用した事業者はその事実を把握できているということになります。
 その確認の結果、製品と接触をする装置部品への含有があれば、リスク評価として装置と製品の接触の仕方をしっかりと把握することになります。熱や圧力がかかる状態で接触をする、摩擦をする、湿度、とくに油成分が多い状態で接触するなどの場合は、移行のリスクがより大きくなるといわれています。
 移行性というリスクの定量的な評価が確立されていない現時点では、「やるべきこと(現状把握)、合理的にできること(通常の工程作業内での洗浄など)を」実施して記録を残すということが現実的な対応になるかと考えます。また可能であれば、該当部品を規制物質非含有品に交換すること(=そもそものハザードを無くす)なども検討に入れる方が安全であるともいえます。あわせて、設備そのものへの留意点ではありませんが、工程内での研磨剤・潤滑油の残渣などにも十分な注意が必要です。
 貴社がRoHS指令の対象製品を出荷されるということは、指令により、ISO9001相当の内部生産管理を行い、技術文書を作成するということになります。上記の確認作業は、それらの内部生産管理、技術文書作成に求められる「材料、部品、半組立品に制限された物質が含まれている可能性の評価」「サプライヤーの信用格付け」を責任をもって行うということに通じるものだと考えます。規制物質が追加されることはこれから先も十分考えられます。そのような時期にこそ、情報収集と慎重な対応がより求められることとなります。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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