ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
その他2017年4月7日更新
Q.504 台湾RoHS指令が2017年からスタートすると聞きました。対応時期や対象製品等について教えてください。

台湾RoHSは、商品検査法による電気電子製品を対象として、従来の基準に「CNS 15663第5節(含有表示)102年」が追加されるものです。台湾RoHS指令が存在するのではなく、商品検査法による検査品目追加と検査基準の追加が台湾RoHSに相当するものです。
 2015年12月29日に台湾RoHSの公告(第10430007280号)がなされ、2017 年 7月1日より、自動データ処理器、プリンタ、コピー機、テレビ、ディスプレイ、PC モニタの 6 品目に対して 現行法と並行してRoHS 要求を追加されました。
 2017年1月4日、台湾経済部標準検験局(BSMI)は、商品検査法に基づく認証制度として、2017年7月1日から適用される台湾版RoHSの対象製品に92品目を追加する公告(第10530006420号)をし、同日施行されました。1)
今回新たに無線キーボードや無線マウス、スキャナー、現金自動預け払い機(ATM)、無停電電源装置(UPS)、タイプライターなど92品目が追加されました。2)
 92品目表2)の「貨品分類号列」欄に、HSコード(またはTariff Code)が記載されていますので、HSコードから英文品目名を調べることができます。
税別税率総合査詢作業(GC411)の「方法一:内容査詢」にHSコード番号(~11桁)を入力すると英文品名が表示され確認ができます。

今後、EU RoHS指令と同様の6物質について、含有状況表示の「限用物質含有状況声明書」、適合宣言書である「符号性声明書」及び認証マークの「商品検査標識」などの対応が必要になります。なお、既にBSMI認証取得済みの92品目については、2017年12月31日までに、既存のEMC基準などに加えRoHS対応が必要になり、未対応の場合は承認書が失効することになります。
「限用物質含有状況声明書」は、日本のJIS C 0950に類似した、制限物質の含有表示表の作成が要求されます。JISや中国RoHS管理規則では、ユニット単位で含有基準値を超えていれば「×」マーク、超えていなければ「○」マークを表示します。台湾RoHSでは、含有基準値を超えていれば、「×」マークに代えて「超出0.1wt%」(0.1wt%を超過)または「超出0.01wt%」(0.01wt%を超過)とし、用途の除外項目は「-」マークを付けます。この含有状況表示を製品本体、包装、ラベルまたは取扱説明書のいずれかに記載します。ウェブサイトで表示する場合は、URLをこれらに記載します。
 本体の認証マーク表示への追加要求に関しては、従来の BSMI マーク+申請者ID に加え、含有基準値未満であれば「RoHS」、または超えていればその物質を記載し「RoHS(xx, xx)」の表示が必要です。
「限用物質含有状況声明書」、「符号性声明書」の事例が下記公告1)にあります。

なお、台湾RoHSについて、台湾RoHSとCNS 15663(15.10.30 付)に詳しく解説されています。

1)公告修正「應施檢驗無線電鍵盤等九十二項商品之相關檢驗規定」,並自即日生效。
2)RoHS規制の対象品目追加(92種)の2017年1月4日付け公告

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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