ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
中国2016年9月9日更新
Q.490 当社製品は、高電圧ユニット(直流2,000V)を搭載した産業用生産設備です。この場合は、中国RoHS(II)管理規則の適用外としてよいでしょうか。

2016年1月6日付け中国RoHS(II)管理規則では対象製品範囲は以下となっています。

  • 電器電子製品:電流あるいは電磁界に依存して作動し、電流と電磁界を発生、伝送、測定することを目的にするもので、定格稼働電圧は直流1500V、交流1000Vを超えない設備および附属品である。但し、電気エネルギーの生産、伝送と分配の設備を除く。

定格稼働電圧はEUの改正RoHS指令と同じ値です。この電器電子製品の分類例としては下記が挙げられており、産業用生産設備も電器電子製品となっています。

  • 通信設備
    有線通信および無線通信設備を含む固定またはモバイル通信のアクセス、伝送、スイッチ装置、通信端末設備など。
  • ラジオ・テレビ設備
    ラジオ・テレビ番組の制作や放送制御装置、ラジオ・テレビの送信や伝送用設備、特定の目的用の専用テレビなど。
  • コンピューターやその他のOA機器
  • 家庭用電器電子設備
    家庭用および類似用途の電器電子設備や装置
  • 電子式計器
    電気工学電子測定機器、電子分析機器、電子カウンターまたはタイマー、電子.モニタリング設備や計器など。
  • 産業用電器電子設備
    加工、生産、検査測定用の電器電子設備、工業系制御システム用監視測定器具
  • 電動工具
  • 医療用電子設備や機械
  • 照明製品
    白熱灯、ハロゲンランプ、蛍光灯、高輝度放電灯、LEDランプなど
  • 文化・教育、工芸・美術、体育、娯楽用の電子製品
    電子楽器、電子または電気部品を備えた玩具、体育用品、演芸用機材、娯楽用品

産業用製造設備は、中国RoHS(II)管理規則の対象範囲ではりますが、定格稼働電圧(電器電子製品に対し、外部から供給する電源の電圧)については、上述のとおり、直流1500V、交流1000Vを超える電器電子製品は対象製品から除外されています。

しかしながら、電器電子製品内部で使用する電圧については定められておりません。電器電子製品内部に高電圧ユニットがあり、直流2000Vの部位があったとしても、一般商用電源で稼働する装置であれば、中国RoHS(II)管理規則の対象となります。電器電子製品に対し、外部から供給する電源電圧が判断基準となりますので、ご注意ください。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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