ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2015年11月13日更新
Q.469 タップや電源延長コード等のケーブル類は、RoHS指令のどの製品カテゴリ(1~11)に該当するのでしょうか?

RoHS(II)で規制対象とする電気電子機器(Electrical and Electronic Equipment、以下、EEE)は「正しく動作するために電流または電磁場に依存する機器及びこれら電流と電磁場を発生、伝導、測定するための機器で、AC 1,000V, DC 1,500Vを超えない定格電圧を持つ全ての機器」(第3条第1項)と定義され、これにはスペアパーツやケーブル類も含まれます。

また、ケーブルとは「定格電圧250V以下のすべてのケーブルで、EEEをコンセントに接続する機能や延長機能、2つまたはそれ以上のEEEを相互に接続する機能を有しているもの」と定義されています(第3条第5項)。

ケーブル類については、RoHS(II)のFAQ(PDF)の「5.Scope-Cables」にその考え方が解説されていますが、ケーブル類が、RoHS(II)の規制対象外である適用除外製品(Exclusion)、あるいは適用除外用途(Exemption)のEEE専用に使用されるものでない限り、RoHS(II)の適用範囲に含まれ、従って多くのケーブルはRoHS(II)の規制対象となります(同Q5.1)。

まず、ケーブルが特定のEEEの内部配線として固定されている場合には、RoHS(II)のケーブルの定義には該当せず、そのEEEを構成する一部と見做され、当該EEEの属するカテゴリーに従ってRoHS(II)の規制を受けます(同Q5.2)。

ご質問のOAタップや電源延長コード等のケーブル類は、EEEの電源への接続、あるいはEEE同士の接続用等の外部配線となりますが、その場合は以下のようにケースが分かれます。

  • ケーブル類がEEEと同梱される、または特定のEEE専用品として単独上市される場合は当該EEEのカテゴリーに属します。なお、ケーブル類が当該EEEの適合宣言書やCEマーキング対象となっている場合には、単体としてCEマーキング等の対応は不要ですが、含有制限は満たさなければなりません(同Q5.3)。
  • ネットワークケーブル等、特定用途のケーブル類がそれ単独で上市される場合、その特定用途に応じたカテゴリーに属することになり、単独のケーブルとして含有制限やCEマーキング対応が必要となります(同Q5.1)。
  • 汎用(multi-use cables)ケーブル類や両端にコネクターがないケーブル類がそれ単独で上市される場合、一般的には「カテゴリー11・その他の電気電子機器」に属することになり、単独のケーブルとして含有制限やCEマーキング対応が必要となります。
     ただし、FAQの脚注14では、加盟国によってはRoHS(I)の段階から延長コードやプラグ等の両端にコネクターを有する汎用ケーブル類を「カテゴリー2・小型家庭用電気製品」として取り扱っているケースもあることが注意喚起されています(同Q5.1および脚注14)。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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