ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
その他2015年2月20日更新
Q.450 カナダの有害物質規制(Prohibition of Certain Toxic Substances Regulations, 2012)でBNSTが2015年3月15日以降は禁止されるようですが、同規制が対象とする製品はなんでしょうか。

BNST(ベンゼンアミン、N‐フェニル、スチレンおよび2,4,4トリメチルペンテンとの反応生成物)は主に自動車のオイルの酸化防止剤や商業・工業用の潤滑油への添加剤として利用されている物質です。例えば、性能と信頼性を向上させるために電気・電子製品中のモーターやスライド機械に潤滑油の劣化を防ぐ添加剤として使用されています。様々な用途に使用されていますが、生物蓄積性の高い物質です。

カナダ政府は2012年12月14日に2012年有害物質規制(Prohibition of Certain Toxic Substances Regulations, 2012)を公布し、元々規制されていた18物質に加えて、今回、新しく4物質を規制物資として追加しました1)。BNSTは追加の4物質の内の1物質です。そして、この規制は2013年3月14日より始まっています。

この規制によりBNSTを含有している全ての製品のカナダ国内での製造、使用、販売そして輸入が禁止されています。RoHS6物質のような閨値は設けられていません。
 但し、輸入者および製造者は規制が施行されるまでに環境大臣に対して、許可を申請し、許可証を発行された場合は継続して製造・輸入することが可能です。この許可は1年限りで、期限の30日前までに更新を申請することで継続することが可能です。

この他に、BNSTに関しては下記用途におてい適用除外が設けられています。

【ゴムへの添加剤(タイヤ用は除く)】
 ゴムの劣化を防ぐための添加剤としてBNSTを使用することができます。この用途で使用する場合は前述の環境大臣の許可申請は不要です。

【潤滑油への添加剤】
 潤滑油への添加剤もゴムへの添加剤と同様に許可そして更新を受けることで、施行以降も継続して製造・輸入することが可能です。ただし、2015年3月14日までの一時的なものであり、以降に継続して使用する為には環境大臣の許可証が必要です。

1)http://www.ec.gc.ca/toxiques-toxics/default.asp?lang=En&n=4ACC9336-1

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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