ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2015年1月16日更新
Q.447 GSマークのPAHsに関する基準変更により、何に気を付けるべきか教えてください。

GSマークは、ドイツ機器・製品安全法(Geräte- und Produktsicherheitsgesetz, GPSG)に基づいて、一定の検査により認証された製品に付けられるマークです。
 表示対象品目は、玩具、家庭用電気/機械製品、事務機器など多岐にわたっており、認証は州政府によって認可された民間機関(GS認証機関)が行っています。

ご質問のGSマークのPAHs(多環芳香族炭化水素)に関する基準変更が2014年8月4日に採択され、新たな基準 に移行することになりました。新たな基準は、労働安全衛生のための連邦工科大学(BAuA)によって公開されています(Prüfung und Bewertung von Polyzyklischen Aromatischen Kohlenwasserstoffen (PAK) bei der Zuerkennung des GS-Zeichens)。

主な改正点は以下です。

  • 旧基準ZEK文書01.408では、PAHsの内、ベンゾ(a)ピレンと18物質のPAHsの総量で規制されていましたが、総量に加えベンゾ(a)ピレンを含む18物質すべてについて個別基準が設定されました。
  • カテゴリ1の総量の基準が緩和されました(<0.2→1.0mg/kg)。
  • カテゴリ2、3が、「玩具指令対象」と「玩具指令対象外のGPSG対象」の2つのカテゴリになり、3カテゴリから5カテゴリになりました。
  • カテゴリ2、3の基準が、個別物質、総量とも厳しくなりました。

今回の改正は、REACH規則付属書XVII「ある危険な物質、混合物および成形品の製造、上市および使用の制限」へのPAHsに関する改正(COMMISSION REGULATION (EU) No 1272/2013 of 6 December 2013 2015年12月27日より適用となる見込み)に関連しています。

プラスチックあるいはゴム製で、ヒトの皮膚あるいは口腔と直接長時間あるいは短期反復的に接触する物品は、収載PAHsのいずれも1mg/kgを超えての含有は禁止となります。

対象は、スポーツ用具(自転車、ゴルフクラブ、ラケットなど)家庭用品、手押し車、歩行器、家庭用工具、衣服、履物類、手袋、スポーツウェア腕時計バンド、リストバンド、マスク、髪飾りなどです。
 同様に玩具や子供用品は、収載PAHsのいずれも0.5mg/kgを超えての含有は禁止となります。
 今後も見直しが予定されており注意が必要です。

尚、旧基準であるZEK文書01.408は、2015年6月30日付けで無効となり、2015年7月1日から新たな基準に移行します。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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