ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2014年9月19日更新
Q.435 現時点でRoHS指令の対象外であるカテゴリーに属する製品をEUに輸出する場合、他指令に対応するため作成しているCEマーキングの適合宣言書には「RoHS指令の対象外」である旨を明記する必要があるでしょうか?

CEマーキングの適合宣言書(Declaration of Conformity:DoC)は、その製品が指令の要求に適合する旨を、製造業者(あるいはその任命された代理人)が宣言する文書であり、ニューアプローチ指令が定める適合性評価手続きの一部として作成が義務付けられています。

また、適合宣言書には以下の情報の記述が規定されています。

  • 適合を宣言する指令のリスト
  • 宣言の対象となる機器を同定する、名称、型式、製造番号などの情報
  • 整合規格を適用した場合には、そのリスト・製造業者の名前と住所
  • 該当する場合、EU内の代理人の名前と住所
  • 必要な場合には、第三者認証機関の名前と住所
  • 宣言の日付
  • 適合宣言書に署名する人に関する情報(所属、肩書など)
  • 適切な権限を持つ個人による署名

上記の通り、、適合宣言書には「適合すべき指令」が明記されていればよいことになっていますが、CEマーキング適合のための手続きにあたって、適合宣言書以外にも以下のような全体の流れを把握する必要があります。

  1. 対象製品に適用される指令の確認
  2. 適合性評価モジュールの選択
  3. 整合規格一覧から適用する規格を決定し、各々の技術文書を作成
  4. 製品製造あるいは技術ファイルの作成
  5. 適合性評価(必要であればNBによる検査)
  6. 適合を宣言し、適合宣言書(DoC)を作成
  7. CEマーキングの貼付

上記の流れの1、2でRoHS適用範囲(または適用時期前であること)を決定しますが、その結果がRoHS適用外(または適用前)であってもこの判定結果は技術文書に記述する必要があります。
 また、輸出手続きを円滑に進めるためには、RoHS適用外(または適用前)の記述はインボイスに記述するのが妥当と思われます。

さらに競合企業と差別化をするためにも、法律的に義務がなくとも顧客ニーズを考慮し、早めに適合することが推奨されます。
 特に消費者向けの商品の場合、一般消費者はカテゴリーを理解していない可能性が高く、競合企業よりも先に適合宣言をすることで競争優位性の獲得が期待できます。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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