ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2014年3月20日更新
Q.420 工業用ミシンはRoHS指令のカテゴリー11に該当するのでしょうか?

ご質問の工業用ミシンについてですが、RoHS指令では特に工業用のミシンの定義はありませんが、RoHS2のカテゴリー6 電動工具(Electrical and electronic tools)にSewing machines(ミシン)が分類されています。

改正前のRoHS指令では、WEEE(指令2006/96/EC)の製品カテゴリーの中で、カテゴリー1から7およびカテゴリー10を対象としていました。WEEEでは附属書IAで製品カテゴリー、附属書IBで対象製品名が記載されています。 附属書IBで、カテゴリー6の電動工具〔据付型の大型産業用工具を除く:Electrical and electronic tools(with the exemption of large-scale stationary industrial tools)〕で、電気ドリル、電動のこぎり、ミシン等が例示されており、ミシンがカテゴリー6に分類されるということが示されています。

RoHS指令改訂にあたっての適用範囲の変更に伴う最終報告書(Measures to be implemented and additional impact assessment with regard to scope changes, pursuant to the new RoHS Directive Final Report) の中でも、カテゴリー6に関する見直しはなく、適用製品の範囲は従来の解釈がそのまま継承されると考えられます。  また、英国ビジネス・企業・規制改革省(BERR)から発行された「RoHS規則英国政府ガイダンスノート 」でも対象製品についての説明がなされています。

自社製品のカテゴリーは自社で判断し、その根拠を技術文書に明記することになっています。カテゴリー6は、改正前のRoHS指令ですでに適用となっていますので、EU域内に上市する前に対応の義務があります。

改正前のRoHS指令では、RoHS指令の適合を証明する方法については言及していませんでした。RoHS2では、電気電子製品をEU域内へ輸出する前に、特定有害の6物質の非含有への適合を宣言し、上市前にCEマーキング貼付が義務となりました。

RoHS指令の対象製品であって上市する製品については、以下の対応が必要となっています。

  • 技術文書の作成
  • 適合の確認
  • 適宜宣言
  • 適合宣言書の作成
  • CEマークを製品へ貼付すること
  • 技術文書と適合宣言書の10年保管

カテゴリー6に分類される製品のCEマーキング対応が義務化される時期は、英国法では2013年1月2日となっています1)

1)
http://www.legislation.gov.uk/uksi/2012/3032/pdfs/uksi_20123032_en.pdf

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

関連リンク