ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2013年6月21日更新
Q.379 RoHS指令では、適用除外用途がありますが、この適用除外については有害化学物質の含有閾値はないと考えてよいのでしょうか?

RoHSにおける適用除外の基本的な考え方を整理してみます。

第5条(1)(a)によれば、設計変更による除去または代替、あるいは第4条1項中の材料や物質を必要としない材料および部品が技術的、科学的に不可能な場合、もしくは科学的、技術的観点から代替は不可能であるか、代替による環境や健康へのマイナスの影響が、代替物による人や環境への便益を上回ると思われる場合は、その材料と部品を第4条1項の規定から除外出来ることが規定されています。

ご質問に関してですが、適用除外項目毎に除外の条件が規定され閾値が設けられている除外項目や閾値が設けら得ていない項目があります。例えば指令2011/534/EUで修正や追加された項目には閾値は設けられていません。

7(c)-IV
集積回路もしくはディスクリート半導体の一部であるキャパシタ用ジルコン酸チタン酸鉛ベースとした誘電セラミック材中の鉛
40
職業用のオーディオ装置に適用されるアナログオプトカプラー用フォトレジスター中のカドミウム

ただし、40項のカドミウムに関しては、除外の期限(2013年12月31日)が定められており、2014年以降0.01%以上のカドミウムの含有は禁止されます。

なお、第5条(2)によれば、第5条(1)(a)で採用された措置の有効期間は、附属書Iのカテゴリー1からカテゴリー7およびカテゴリー10およびカテゴリー11は最大5年まで、カテゴリー8とカテゴリー9は最大7年までとなっていますが、有効期間はケースバイケースで決定され、見直されることがありますので注意が必要です。
 この規定によりますと、上記例の7(c)-IV項の鉛については除外の有効期限は2016年7月21日までとなり、見直しにより延長がなければ、2016年7月22日以降は0.1%以上の鉛の含有は禁止されることになります。

適用除外に関しては、今後も改廃や関連技術動向を把握し、適切な対応を実施していく必要があります。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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