ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2013年6月14日更新
Q.377 Erp指令に見られる「エネルギー入力に依存している」との表現は、具体的にどういうことなのでしょうか?

環境配慮設計に関するErP指令(2009/125/EC:エネルギー関連製品のエコデザイン指令)の内容を製品別に具体的に定めた実施措置の1つである「指向性ランプ、LEDランプおよび関連機器に関する実施規定:(EU) No 1194/2012」の第2条-4項-Cに「エネルギー入力に依存している(dependent on energy input)」が定義されています。
 この実施措置は、指向性ランプ(directional lamps)やLEDランプなどの「エコデザイン要求」と特別な用途の製品(special purpose products)に対する情報要求(information requirements)が目的になっています。
 第2条-4項は「特別な用途の製品」について「当規制に該当する技術が用いられているが、視野や対象物を平均的に照らす必要がない特別な用途で使用される製品(要約)」と定義し、その類型として「c:照明機器を組み込んでいるが照明が主要目的ではない製品で、主要目的での使用時にエネルギーインプットに依存しているもの(冷蔵庫、ミシン、内視鏡、血液分析器など)」をあげています。
 ErP指令はその対象製品を、EuP指令(2005/32/EC:エネルギー使用製品のエコデザインに関する指令)での「エネルギーを使用・生成・伝達・測定する製品」から、「エネルギー消費に影響がある製品」へと広範囲に及ぶものとしたものですが、大枠ではEuP指令を踏襲しています。そのEuP指令の第2条1項ではEnergy-using product(エネルギー使用製品)の定義を「所期の動作のために電気・化石燃料・再生可能エネルギーなどのエネルギー入力に依存している(dependent on energy input)製品、またはそれらエネルギーの生成・伝達・測定のための製品(一部要約)」としています。
 すなわち「エネルギー入力に依存している(dependent on energy input)製品」は「エネルギー使用製品」だということになりますので、(EU)No 1194/2012、第2条-4項-Cにおける「エネルギー入力に依存している」は「所期の動作のために(=主要目的での使用時に)電気・化石燃料・再生可能エネルギーなどのエネルギーを使用している」との解釈になると考えます。類型であげられている冷蔵庫に具体的にあてはめますと、「照明機器を組み込んでいるが(庫内に照明装置がついている)照明が主要目的ではない製品で(冷蔵庫の主要目的は物を冷やすこと)、主要目的での使用時にエネルギーインプットに依存しているもの(動力として電気を使用している)」となります。
 2013年9月1日から「家庭の室内照明に適していない」などのAnnex 1に規定する情報要求(警告表示)が義務化されます。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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