ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2013年5月31日更新
Q.375 ErP指令における実施規則(EU)No.1194/2012において、特殊用途製品のエコデザイン要求は対象外で表示要求は該当しますが、そこに組み込まれるスペアーパーツが一般販売される場合には表示要求とCEマーキングはどのようになりますか?

指向性のあるランプ、LEDランプ及び関連機器に関する、ErP指令2009/125/ECの実施規則No.1194/2012が2012年12月12日に公表されました。この規則では表題のランプ類に関するエコデザインに関する要求がANNEXIIIに記載されており、ランプのエネルギー効率、要求機能、表示要求等が定められています。表示要求については、「製品寿命」や「ビーム角度」、「定格消費電力」、「水銀含有量」等が求められています。
 ただし、特種用途製品についてはこの規則から除外されており、ANNEXIに定める、「使用用途」や「一般家庭の照明用途向けではない」といった表示が要求されています。
 指向性のあるランプ、LEDランプ及び関連機器に関しての特種用途製品は以下のように定義されています。

  • 照明を得るための製品でない場合:例、樹脂硬化用紫外線ランプ、カメラのフラッシュ、加熱用ランプ、信号機用ランプ等
  • 見え方を変化させるための照明や見え方に特殊効果を求める照明、特殊環境下で使用する照明等の特殊照明用途:例、食品展示用ランプ、ANNEXⅠの色度座標に定めた色つき照明、劇場用照明、耐振動照明等
  • 照明が2次的機能として用いられている製品:例、冷蔵庫やミシン、血液検査装置

ランプ以外の部分がスペアーパーツの場合とランプ部分がスペアーパーツの場合に分けて解説します。

  • (1)ランプ以外の部分がスペアーパーツの場合
    ランプ以外の部品がスペアーパーツとして単独で販売される場合は、その製品が該当する分野の指令でCEマーキングが要求されていれば、CEマーキングを行います。
  • (2)ランプ部分をスペアーパーツとして販売する場合
    特種用途製品に使用されているランプが、スペアーパーツとして特種用途製品に特定せず、一般用途(例えば、家庭向け)として市販される場合は、ランプに関しては実施規則No.1194/2012が適用されるものと考えます。この場合には実施規則No.1194/2012のエコデザイン要求への適合が必要となり、この規則に基づいた表示が必要と考えます。

なお、スペアーパーツとしての指向性のあるランプ等が特種用途製品の場合は実施規則No.1194/2012は適用されないものの、スペアーパーツが関連する指令等が適用される製品である場合は、これらの指令に適合しないとCEマーキングは行えません。このようなスペアーパーツを欧州で上市する為にはCEマーキングは必須ですので、該当する分野の指令を選定し、すべての要求事項を満足することが求められます。
 従い、スペアーパーツとして上市する場合であっても、CEマーキング対象製品であれば、対象となる各指令に対し、適合宣言書とその根拠となる技術文書が必要となります。
 ちなみに、一般家庭用の非指向性ランプのエコデザインに関する実施規則はNo.244/2009で公布されています。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

関連リンク