ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
その他2013年3月1日更新
Q.362 ベトナムRoHSでは規制物質の含有情報の開示が必要とのことですが、どのようにすればよいのでしょうか?

2011年8月10日に「電気電子機器中に含まれる有害化学物質の最大許容濃度に関する通知(Circular No.30/2011/TT-BCT)」として公布され、同9月16日に「一部修正する決定(Circular No.4693/QD-BCT)」で修正されたベトナムRoHSでは、第6条において「電気電子製品の製造事業者・輸入者の責任」を定めています。
 ご質問の含有情報の開示には直接的には同条の2項が当たり、「電気電子機器を製造または輸入する組織及び個人は、その電気電子機器が有害物質の含有制限に関する改正文書の規定を順守していることの情報を開示しなければいけない」とした上で、開示方法に以下の手法のいずれか1つを要求しています。

  • 製造事業者・輸入者のウェブサイト
  • 製品に添付されるユーザーズガイド(instruction manual)/取扱説明書(instruction paper)
  • 電子媒体(たとえばCD)
  • 製品または包装に直接印刷

2012年12月1日以降に電気電子機器の製造者、輸入業者に求められる事項を定めている同9条2項では、(1)上記情報開示、のほかに(2)有毒有害化学物質が許容濃度制限値以下であること、(3)6条4項による許容濃度制限値に関する資料の作成と保管が記されています。(2)の有毒有害化学物質、含有許容濃度制限値などはEU RoHS指令の内容を踏襲したものになり(詳細はQ&A299Q&A336をご参照ください)、(3)については以下の文書のいずれか1つを要求しています。

  1. 製品が本通達の付属書1で規定された許容濃度を超えない有毒有害化学物質を含有していることを証明する検査カード
  2. 製品が本通達の付属書1で規定された許容濃度を超えない有毒有害化学物質を含有していることを証明する管理プロセスあるいはその他の文書

EU RoHS(II)では、規制に適合していることの表示にCEマーキングを行うことが要求されていますので対応が明確ですが、ベトナム版RoHSの中では開示に必要な具体的な内容・形式などについては示されていません。J-Mossでの表示法(JIS C 0950:2008)や中国RoHSでの要求のように、構成ユニットごとに各規制物質の除外の有無、含有状況をわかりやすく表示することでよいのではないかと思いますが、詳細については関係機関などでのご確認をお勧めします。
 また表示法(DECREE No.89/2006/ND-CP)で、電気電子製品には、法の定める共通事項(物品の名称、物品に責任を負う組織・個人の名称、出産地)のほか、数量(重)、生産月、技術仕様、安全情報と警告、取り扱いと保管の指示をベトナム語で表示することが求められていますので合わせての検討が必要になります。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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