ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2012年10月19日更新
Q.344 RoHSでは適用除外の「Teddy bear with battery」は、RoHS(II)では適用されるのでしょうか?また、適用されるる場合はいつまでに対応しなければなりませんか?

「Teddy bear with battery」は、RoHSでは「電気が製品の基本機能に必要ではない(2次機能)」ことから適用除外となっていました。RoHS(II)では、用語の「電気電子機器」の定義が改正されました。
 RoHSの定義では、「電気電子機器(electrical and electronic equipment:EEE)」とは、正しく作動するために電流または電磁界に依存する機器であって、指令2002/96/EC(WEEE)の付属書IAに定めるカテゴリーに属するもの。さらに交流1000ボルト、直流1500ボルトを超えない定格電圧で使用するように設計され、そのような電流と電磁界を発生、伝導、測定するための機器を意味する」とあります。
 RoHS(II)では、RoHSの定義に「依存とは、少なくとも1つの意図している機能を充足するために電流、電磁場を必要とする」の表現が追加され、電気が2次機能の製品にも適用範囲(スコープ)が広がっています。スコープが広がったことにより「Teddy bear with battery」は、適用範囲内となりました。
 このスコープの問題については、欧州委員会とBIO社(EU Commission and BIO社)が、Impact Assessment「改正RoHS指令に関する実施措置及びスコープ変更に係る追加影響評価」プロジェクトを遂行していましたが、2012年7月16日にFinal Reportを公表しています。
 このなかで、「Bears with watch/beep button or speaking function,dolls house with light, shoes with light(時計、ビープ音付、またはおしゃべり機能付きクマのぬいぐるみ、ライト付きドールハウス、ライト付き靴)」は電気使用が2次機能ですが、RoHS(II)の適用範囲となっています。そのため、Teddy bearはカテゴリー7Toys(玩具)に分類されるとあります。
 ご質問の、RoHSでは適用除外だったものがRoHS(II)では適用範囲内となった電気電子機器については、RoHS(II)の第2条2項に従い、従来通りの流通、販売が可能ですが、2019年7月21日までにRoHS(II)対応を完了させる必要があります。
 RoHS(II)ではCEマーキングも義務化されています。「Teddy bear with battery」の場合、従来は玩具指令でCEマーキングを要求されましたが、これからは玩具指令に加え、RoHS(II)適合による、CEマーキングが要求されるようになります。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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