ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2012年8月24日更新
Q.335 改正WEEE指令が公布されましたが、適用範囲(機器)および改正RoHS指令の適用範囲との関係はどのようになったのでしょうか?

改正WEEE指令は2012年7月24日に官報で告示され、8月13日に指令が発効しました。加盟各国は2014年2月14日までに国内法を法制化しなくてはなりません。
 改正WEEE指令は段階的に適用されます。

適用範囲

●2018年8月14日まで
附属書Iに10カテゴリ、附属書IIにそれぞれのカテゴリに属する例示製品を記載しています。10カテゴリは以下の通りですが、適用除外製品が軍事目的機器など3つあります。

  1. 大型家庭用電気製品
  2. 小型家庭用電気製品
  3. ITおよび遠隔通信機器
  4. 民生用機器および太陽光パネル
  5. 照明装置
  6. 電動工具(ただし、大型の据え付け型産業用治具は除外する)
  7. 玩具、レジャーおよびスポーツ機器
  8. 医療機器(ただし、移植および感染用途の製品は除外する)
  9. 監視および制御機器
  10. 自動販売機

改正前のWEEE指令との違いはカテゴリ4に太陽光パネルが追加されたことです。

●2018年8月15日以降の適用対象
附属書IIIおよび附属書IVに定められています。カテゴリは移行期間の10から6に集約されています。また、附属書IVに記載されている例示製品もかなり変更されています。カテゴリの内容は以下の通りですが、適用除外製品として宇宙用機器など7品目が追加されています。

  1. 温度変換機器
  2. スクリーン、モニター、100cm2以上の面を持つスクリーンを含む機器
  3. ランプ類
  4. 大型機器(いずれかの外形寸法が50cmを超える)
  5. 小型機器(50cmを超える外形寸法がない)
  6. 小型のITおよび遠隔通信機器(50cmを超える外形寸法がない)

なお、リサイクル率は3段階で適用されます。
 I.2012年8月13日-2015年8月14日
 10カテゴリーを3グループに分けている。
 II.2015年8月15日-2018年8月14日
 3グループは同じであるが、再生率、リサイクル率は各5%アップされている。
 III.2018年8月15日以降
 カテゴリーが6となり、回収は4グループ化される。

改正RoHS指令の適用範囲との関係

改正WEEE指令、改正RoHS指令ともに、すべての電気電子機器を対象としています。
 WEEE指令は廃棄段階での回収、RoHS指令は販売段階での有害化学物質の規制で、若干の目的の差異や製品ライフサイクルでの適用時期が違いますので、適用対象外品目で白熱電球や太陽光パネルに若干の差異があります。
 改正WEEEのカテゴリ分けで、回収からリサイクルまでの指標が指定されます。
 改正RohS指令はカテゴリ分けで、用途の除外が明確にされます。
 大型の定義が両指令間で異なっており、今後の論点になります。DIRECTIVE 2012/19/EUをご参考ください。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

関連リンク