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ここが知りたいRoHS 指令

Q&A:EU

RoHS検索

Q.329
弊社は、銅合金中の銅を酸化させて表面に酸化銅の黒色皮膜を形成する処理をしていますが、この処理皮膜は基材の銅合金を含めた1つの均質材料と考えていいのでしょうか?

A.329

RoHS指令では、鉛、水銀、六価クロム、PBB、PBDE は0.1wt%以下、カドミウムは0.01 wt%以下としてそれらの含有を規制していますが、その分母を製品全体ではなく「均質材料」としています。
 改正RoHS指令(2011/65/EU)では旧指令(2003/95/EC)とは異なり、その「均質材料」を第3条「定義」の(20)で以下のように定義づけています。

「『均質材料』とは、材料の組み合わせを成しており、解体されることができないか、ねじを外す、切断する、押しつぶす、研削する、研磨するプロセスのような機械的な行為によっては異なる材料に分けることができない、全体が均一に構成されている1つの材料、または材料を意味する ('homogeneous material' means one material of uniform composition throughout or a material, consisting of a combination of materials, that cannot be disjointed or separated into different materials by mechanical actions such as unscrewing, cutting, crushing, grinding and abrasive processes)」

この定義は、旧指令時に提供されていたFAQやガイダンスノートでの解説と同様のものとなっており、その折には例として以下をあげていました。

  • 「組成全体が均一な材料」として、各種プラスチック、セラミックス、ガラス、金属、合金、紙、樹脂、コーティングなど
  • プラスチックのカバーはコーティングが無く、他の材料が組み付けられていない場合には「均質材料」
  • 金属線と金属でない絶縁被覆からなる電線は「均質材料」ではない
  • 半導体パッケージは、モールドのプラスチック、リードフレームの錫めっき、リードフレームの合金、金のボンディングワイヤなど多くの「均質材料」からできている

例えばクロメート処理によって黒色化をしている場合、銅合金の表面に新たにクロメート被膜を形成しますので、上記の例から、クロメート被膜層を機械的に分離ができるものとして均質材料と考えることが一般的になります。これは、J-Moss(電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示方法)での「塗装、印刷、めっきなどの単層。また、複層の場合には、それぞれの単層ごとの状態」という定義にも当てはまります。

しかし、新たな被膜を付加するのではなく、合金中の銅成分を単純に酸化させて表面に被膜を形成しているということでは、その被膜を分離して数値を求めることは困難であり、合金全体が分離不可能な均質材料であるとも考えられます。根拠としては、CuO(酸化第2銅)及びCu2O(酸化第1銅)の酸化膜を分離・定量化する方法として、機械的な分離ではなく、電気化学的分析法であるリニアスイープボルタンメトリー法(LSV法)、クロノポテンショメトリー法(CP法)が提案されているようであるということがあげられます。

また仮に、母材と酸化被膜が別々の均質材料であると考えても、そもそも母材の銅合金(真鍮など)内のCd、Pbが規定値以下であり、プロセスで新たな物質を付加していないならば、Cd、Pbが規定値以下である合金中の銅成分を析出・酸化させているわけですから、酸化被膜の部位の含有量も規定以下であると思います。貴社のプロセスを説明されることで、均質材料か否かに関係なく、母材である銅合金の分析のみで足りると考えます。

RoHS指令での規制は、表面酸化処理などを想定しているとは思えません。貴社の表面酸化処理は均質物質なのか否かを自社で判断し、自社の対応を確定する必要があります。この判断はデューデリジェンス(払うべき正当な注意義務を払う)によることになります。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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