ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2012年5月18日更新
Q.321 RoHS適用除外項目11(b)「C-プレス・コンプライアント・ピン・コネクタシステム以外に使用される鉛」が想定するのはどのようなものなのでしょうか。

コンプライアント・ピン・コネクタシステムに関する適用除外は、2005年10月21日付けの委員会決定(2005/747/EC)で適用除外項目番号11として追加されました。

11:コンプライアント・ピン・コネクタシステムに用いられる鉛
 この時点では、「C-プレス」といった種別は設定されておらず、すべてのコンプライアント・ピン・コネクタシステムが適用除外用途となっていました。その後、科学と技術進歩に伴う適用除外用途の見直しにより、2010年9月24日付けの欧州委員会決定(2010/571/EU)によって、2つに分割され、現在にいたっています。
 11(a):C-プレス・コンプライアント・ピン・コネクタシステムに用いられる鉛
  2010/9/24までに上市された製品の補修部品に限定
 11(b):C-プレス・コンプライアント・ピン・コネクタシステム以外に用いられる鉛
  2013/1/1まで。以降、上記までに上市された製品の補修部品に限定

見直しに伴う項目11の2分割化の理由は、2009年2月付けで発表されているOekoインスティチュートおよびフラウホーヘンIZMの両社が行った適用除外項目の見直しに関する最終報告書に記載されています。最終報告書では、コンプライアント・ピン・コネクタには各種の型式があるとし、EON(eye of needle)型、C-プレス型、Bowtie型、Action pin型が例示されています。この中でC-プレス型については、鉛フリー化が技術的に可能であり、実用性も確認されたとしています。

一方、C-プレス型以外(EON型、Bowtie型、Action pin型)については、部分的には鉛フリー化が可能であるが、完全な技術評価が完了していない等の理由により、C-プレス型とは異なる状況であるため、C-タイプ型とその他の型で適用除外用途の有効期限を分けるとする提案が行われました。

このような背景から、ご質問の11(b)は、C-タイプ型以外(EON型、Bowtie型、Action pin型)のコンプライアント・ピン・コネクタを想定しているものと考えます。

なお、RoHS(II)により、2014年7月より新たに適用される「監視・制御機器」については、コンプライント・ピン・コネクタシステムを適用除外項目とする旨の検討が行われています。

【参考】
委員会決定(2005/747/EC)
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2005:280:0018:0019:EN:PDF
委員会決定(2010/571/EU)
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2010:251:0028:0034:EN:PDF
適用除外項目の見直しに関する最終報告書(2009年2月)
http://ec.europa.eu/environment/waste/weee/pdf/report_2009.pdf

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

関連リンク