ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
その他2012年2月17日更新
Q.308 弊社は、顧客の設計(部品も顧客が指定)に基づいて製品を製造する製造受託会社です。この場合、調達部品に対するRoHS指令の特定物質の不含有証明は誰が調査すべきなのでしょうか?

貴社が受託製造する製品は、貴社の顧客がEUに輸出する場合、貴社の顧客にRoHS指令対応義務があります。
 ご質問のケースでは、貴社は顧客の設計に基ずいて製造する場合、原則的には、RoHS指令対応の根拠となるデータは、部品・材料を指定されている場合は、設計者である顧客企業が調査すべきものと考えます。他方、貴社の生産工程において、指定されていない副資材等を使用する場合には、貴社が責任をもって調査し、管理すべきものと考えます。

ご質問のような委託生産の場合には、RoHS遵守の責任を委託契約書等で明確に規定し、その条件に従う必要があります。ただし、受託生産を行う場合にも、一般的には以下のような取組みが必要と考えます。

  1. 調達段階で、指定された部品が確実に納品されている事の確認
    設計段階では非含有証明があっても、実際に調達する時に「受け入れ検査」の意味合いで、確実に当該部品を調達していることの確認作業が必要となります。具体的には、貴社で指定部品のチェックリストを作成し、納品された部品の納品伝票、部品そのもののラベルなどを照合し、漏れなく受入れ時の確認作業が行なわれるような仕組みを構築するなどの取組みが考えられます。
  2. 製造工程で使用される材料・副資材などが非含有であることの確認
    例えば、製造工程で使用するはんだが、鉛非含有であることを求められる場合、非含有を調査する必要があります。
  3. 2次汚染防止のための設備・治具などの管理
    貴社の製造工程において、特定有害物質の混入を防止するための管理手順を明確にする必要があります。調達部品などが非含有であっても、化学物質管理に関する社内管理体制が整備されていなければ、最終製品の非含有は担保されないという考え方です。

上述の通り、貴社の顧客が求めるものは、調達部品のRoHS対応のみならず、貴社の管理体制も含めた、総合的な対応ということになります。自社の品質マネジメントシステムなどの管理システムに、化学物質管理を取り込むなどして、社内管理体制を強化されることをお奨めします。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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