ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2011年12月9日更新
Q.298 改正RoHS指令でCEマーキングが適用されていますが、これまでCEマーキングの貼付が必要でなかったデバイスを輸出している場合でもCEマークの添付が必要でしょうか?また、RoHS指令への適合証明方法はあるのでしょうか?

改正RoHS指令は2011年7月1日に官報で公示され、生産者(輸入者)の義務として、附属書VI(EC Declaration of Conformity)による適合宣言書とCEマーキングの貼付が追加されました。

改正RoHS指令では、附属書IIに示された対象製品にCEマークの貼付が必要としており、電気・電子機器の完成品(finished EEE)への貼付が要求されています。電気電子機器に組み込まれるデバイスなどについては、CEマーキングの貼付は必要ありません。

従来から輸出していたRoHS指令適用品で、CEマーキングの貼付が必要のないデバイスに対して、取引先のセットメーカーからRoHS指令への適合を証明する書類の提出を求められた場合には以下のような対応が考えられます。

RoHS指令への適合証明は、書式は特定されていませんが、RoHS指令の附属書VIで適合宣言すべき項目として以下のように規定されています。

  • 貴社の代表者の名前と住所
  • 適合宣言の責任者
  • 適合宣言の根拠(写真など適切な追跡が可能な情報を含むことができます)
  • 特定有害物質の使用制限に関する指令2011/65/EUへの適合宣言
  • 関連する技術仕様や適用した整合規格

貴社が製造する部品がRoHS指令適用品であることを証明するためには、規制濃度を超えるRoHS規制化学物質を含有していない証明書の準備を行います。 以下の方法を組み合わせるなどで、客観的で透明性のある資料(証明書)を揃えます。

  1. 自社での対応について
    自社での加工品などの工程管理表を作成し、重点管理項目を特定しチェックを行います。必要に応じて、公的な試験分析機関で分析試験を実施してもらいます。
  2. 購入材料、資材について
    購入先から非含有証明書などのメーカー保証書を添付してもらいます。
  3. 外注加工品について
    納品物を一部外注している場合には、外注先と合意のうえで工程管理表を作成して外注先の管理責任部門によるチェック済みの加工品を受け入れます。場合によっては貴社により外注先の監査を実施する必要があります。

取引先のセットメーカーが貴社にどのような形式の非含有証明書を求めてくるかにより適合証明の対応方法を決める必要があります。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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