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ここが知りたいRoHS 指令

Q&A:EU

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Q.294
三価クロム化成被膜処理をした部品を製造していますが、RoHS指令で規制される六価クロムの閾値について、定性分析と定量分析の両方の規制値をクリアしてなければいけないのでしょうか?

A.294

RoHS指令の規制の特定有害物質の分析方法として2008年12月に発効されたIEC62321では、六価クロムについては定性分析法は記載されていますが、定量分析法は規定されていません。理由は、六価クロムの反応性が大きいため、防食被膜中の六価クロムの濃度は皮膜処理後の経過時間や製品の保管条件により変化する可能性があるためとされています。そのために六価クロムの存在を定性的に検知する実用的な方法として、IEC62321付属書Bに「金属試料の無色および着色防食皮膜中の六価クロムの確認試験」として参考で記載されています。

IEC62321の附属書B定性的には、スポットテスト方と沸騰水抽出テスト法の2つの方法が示されています。。スポットテスト法で六価クロムの含有の判断が難しい場合には、沸騰水抽出テスト法で確認するとしています。

2つの方法のいずれも、皮膜処理した試験片からの六価クロムが溶出するかをジフェニルカルバジド溶液で着色するかで判断するものです。そのテスト方法の概略は以下の通りです。

  1. スポットテスト法
     六価クロム検出用の試験溶液(ジフェニルカルバジド溶液)を試料表面に滴下し、赤紫色に呈色した場合は六価クロムが存在すると判断します。着色しない、あるいは無色透明の場合は六価クロムの含有量は検出限界以下と判断します。判断が困難な場合は、六価クロムの濃度1mg/kgのK2Cr2O7の標準水溶液にジフェニルカルバジド溶液を滴下し、その着色度合との比較で判断します。K2Cr2O7の標準水溶液との着色の比較でも判断できない場合は、沸騰水抽出法で判断します。
  2. 沸騰水抽出法
     表面積を50cm2 ±5cm2のとなるように試料を準備し、50 m?の沸騰水で10分±0.5分間抽出し、抽出液を2つに分け、一方にはジフェニルカルバジド溶液を滴下、滴下抽出液の着色を見る。明らかに赤く着色していれば六価クロムを含有していると判断します。
     判断できない場合は、540nm吸光度を測定し、0.02mg/kgのK2Cr2O7の標準水溶液にジフェニルカルバジド溶液を滴下した対象液の吸光度と比較します。対象液の吸光度により、試験液の吸光度が同等以上の場合は六価クロムが存在すると判断します。同等以下の場合は検出されないとします。

以上説明した通り、六価クロムの分析法は定性的です。ご質問の定性分析、定量分析については、スポットテスト法が定性分析、沸騰水抽出法が定量分析に対応するのではないかと拝察します。従いまして、スポットテストで非含有あるいは含有と判断される場合は、沸騰水抽出法による分析は不要となります。

スポットテストで判断できない場合に沸騰水抽出テストを行うことになります。また、判断が困難な場合は、スポットテスト法では六価クロムの濃度1mg/kgのK2Cr2O7の標準水溶液、沸騰水抽出方では六価クロムの濃度0.02mg/kgのK2Cr2O7の標準水溶液が対象液として使われます。この数値はRoHS指令の均質材料の最大許容濃度、すなわち被膜中の含有率を示すものではないことに注意が必要です。

 

三価クロム化成被膜処理をした部品中の六価クロムの含有判断については、上述の分析方法を踏まえて、取引契約の中で明確にされることが必要と考えます。

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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