ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2011年5月13日更新
Q.271 改正RoHS指令附属書にあります「4(a)低圧放電ランプの水銀」とは一般照明用ランプであり、特殊用途(殺菌等)の低圧放電ランプの水銀は「4(f)特殊用途用の放電ランプの水銀」に該当するのでしょうか?

改正RoHS指令の附属書のランプ中の水銀適用除外(2010/571/EUより)については、既存および新規の除外要求要求項目についてoeko-institute とFraunhofer IZMが欧州委員会から委託され、除外項目について科学と技術の進歩の適用による見直しを行い、ステークホルダーからの提案や意見をとりまとめた2009年2月20日の最終報告に詳細検討の状況について報告されています。

その報告書によりますと、従来の除外1から3までは照明用であり、水銀の含率規制を規定しています。除外4はいままで曖昧であった対象製品を細かく規定しています。報告書の図1のチャートから判断しますと、既存の除外4を以下の4(a)~4(f)に分類しているように考えられます。

4(a) その他の低圧放電ランプ中に含まれる水銀
4(b) 改良された演色評価指数 Ra > 60 の一般照明用高圧ナトリウム (蒸気)ランプ中の水銀 パワーにより4(b)-I~4(b)-III
4(c) 一般照明用のその他高圧ナトリウム((蒸気)ランプ中の水銀パワーにより4(c)-Ⅰ~4(c)-III
4(d) 高圧水銀 (蒸気)ランプ(HPMV)中に含まれる水銀
4(e) メタルハライドランプ(MH) に含まれる水銀
4(f) 附属書で特に定められていない特殊用途のその他の放電ランプ中に含まれる水銀

ご質問の特殊用途用(殺菌等)のランプが上述の分類のいずれのカテゴリーでカバーされるのかについては、具体的なランプの詳細内容が不明なため4(a)もしくは4(f)のいずれかに該当するかを明確にできない部分があります。
 報告書のチャートからは4(a)は一般照明用に該当するようにも考えられますが、照明用の除外については、除外項目の1~3に規定されていますので、必ずしも一般照明用であると断定できない可能性もあります。
 殺菌等の特殊用途が4(a)に該当する場合には、2012年1月1日以降は水銀含有量は15mg以下となります。
 他方、4(f)については、特殊用途(殺菌等)に該当する場合の根拠としては、上述の2報告書には、「附属書中に特に言及されていない特定用途のための放電ランプ中の水銀」という項目で、特定用途目的の例として、バックライト、殺菌灯、医療用/セラピイ灯等が例示されています。
 このように考えますと、ご質問の特殊用途(殺菌等)の低圧放電ランプは4(f)に該当することになりますが、確定的なことについては当局へ確認されることをお奨めします。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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