ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2011年1月21日更新
Q.255 RoHS指令が改正された場合、電子部品は対象になるのでしょうか?RoHS指令第4条では、ケーブルやスペアパーツなども附属書IIに従うことになっていますが、これは規制物質以外にCEマーク貼付やEC適合宣言書などが必要ということでしょうか?

2010年11月22日にEU議会の本会議でRoHS指令改正案(以下、改正案)が提案され同月24日に採択されました。

改正案が適用される電気・電子機器の定義は「正しく作動するために電流または電磁界に依存する機器で、直流1,500V、交流1,000Vを超えない定格電圧で稼働する機器」で、現行のRoHS指令と同一です。ただし、軍事用、宇宙用機器、大型固定工具、大型固定据付機器や能動型埋込医用機器などが除外されます。
 改正案では、現行RoHS指令の10製品群に、カテゴリー11として、現行の10製品群ではカバーされないその他の電気・電子機器が加えられ、すべての電気・電子機器が適用対象となっています。

【改正案における生産者の義務】

改正案では生産者の義務が以下のように明記されました。

(a)予防(第4条)
 電気・電子機器、ケーブル(定格250V以下の電気差し込み口または2つ以上の電気・電子機器を接続する機能を持つ)およびスペアパーツ(修理、再利用、機能のアップグレード用)は、附属書IIに収載された物質(特定有害6物質)を非含有(最大許容濃度以下)とすることとされています。
 ただし、以下のケーブルおよびスペアパーツには適用されません。
  (1)2006年7月1日以前に上市した電気・電子機器
  (2)適用時期以前の医療機器、監視・制御機器、体外診断機器および産業用監視・制御機器
  (3)用途の免除により上市した電気電子機器

(b)適合宣言とCEマーキング(第13条~第15条)
 新たに附属書VIによる適合宣言書とCEマークの貼付が義務化されました。
 CEマーキングは768/2008/EC(製品販売のための共通枠組み)のモジュールA(内部生産管理)による適合宣言をし、適合製品にはCEマークを貼付することで、EU域内を自由に流通させることができます。
 ただし、CEマークは改正案第14条で電気・電子機器の完成品(finished EEE)への貼付が要求されています。従い、ケーブルおよびスペアパーツへの貼付は要求されていないと考えられます。

以上の通り、生産者はケーブル、スペアパーツを含めて電気・電子機器に特定有害物質を非含有とし、その適合性を適合宣言・CEマークにより明示する必要があります。

なお、RoHS指令改正案については2010年12月3日付コラムを参照ください。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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