ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2010年10月8日更新
Q.241 1992年にデンマークのカドミウム規制値は、RoHS指令に合わせて75ppmから100ppmに変更されると言われていましたが、実際に変更されたのでしょうか。

デンマーク国内法に該当する特定製品・特定用途でのカドミウム規制値は依然として0.0075wt%ですが、RoHS指令に該当する電気・電子機器はデンマークRoHS法第3条により0.01wt%です。
https://www.retsinformation.dk/Forms/R0710.aspx?id=12950

カドミウム規制の関連情報を整理して説明します。
 0.0075wt%とされている規制量は、「カドミウム含有製品の製造・輸入・販売規制法1992 年12 月23 日No. 1199(Statutory Order No. 1199 of December 23, 1992 on the Prohibition of Sale, Import, and Manufacture of Cadmium-Containing Products)」によるものですが、その規制法に基づいたFact Sheets が同国環境庁・EPAのWebページに掲載されており、表面処理、着色剤、樹脂安定剤としての用途の場合は0.0075wt%未満にしなければならないとなっています。

しかし、同時に「いくつかの製品には固有の規則があり、その規則での規制値に従う必要がある」として、「玩具、医療器、包装材、電気・電子機器」が例示されています。すなわち、RoHS指令等の規制の対象製品以外で表面処理、着色剤、樹脂安定剤としての用途であるならば0.0075wt%未満(適用除外については同規制法ANNEX1に記載)となりますが、それ以外の製品は対象となるおのおのの指令により規制されるということで、RoHS指令に該当する電気・電子機器では0.01wt%であり、適用除外なども同指令に基づくということになります。

この背景には、RoHS指令などEC条約第95条に準拠した指令のもとでは単一市場の形成が主な目的とされるため、特定有害物質や最大許容濃度(閾値)などが全加盟国で同一となる必要があり、EU指令より厳しい国内法は制定できないという事情があります。前述のFact Sheets のRoHSに関する部分でも、同国の規制は、EUのRoHS指令に基づくことが明記されています。EU加盟国を拘束するEU指令が各国の国内法として施行されて市場に対する拘束力を持つ形になりますので、指令と国内法の双方に注意を払うことが重要だと考えます。
 なお、デンマークの化学物質規制の個別要件(Chemicals Facts Sheets)でカドミウム規制はNo1です。鉛や水銀規制あるいは玩具規制もあります。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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