ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2010年7月23日更新
Q.230 WEEE指令でゴミ箱のマークが記された製品は、RoHS指令でも対象製品となるのでしょうか?また、このマークが記されてもRoHS指令の対象外となる製品はあるのでしょうか?

WEEE指令およびRoHS指令の第3条(a)では、電気・電子機器は「正しく作動するために電流または電磁界に依存する機器であって、WEEE指令付属書IAに定めるカテゴリに属するもの。さらに交流1000V、直流1500Vを超えない定格電圧で使用するように設計され、そのような電流と電磁界を発生させ、伝導、測定するための機器」と定義されています。

WEEE指令が適用される付属書IAで規定する製品群は10種類のカテゴリに分類されています。他方、RoHS指令が適用される製品群としては、WEEE指令の付属書IAを引用していますが、10種類のカテゴリから、カテゴリ8の医療用機器およびカテゴリ9の監視・制御機器を除く8製品群の電気・電子機器、電球および家庭用照明器具が規定されています。

WEEE指令に定めるゴミ箱にXを付したマーク"crossed-out wheeled bin"(以下、シンボルマーク)は10カテゴリのすべての製品群に貼付しなければなりませんが、シンボルマークが貼付されていても、カテゴリ8の医療用機器、およびカテゴリ9の監視・制御機器の2製品群はRoHS指令の対象外となります。なお、RoHS指令では、シンボルマークの貼付は要求されていません。したがって、WEEE指令では対象外の電球および家庭用照明器具には、シンボルマークは貼付されません。

WEEE指令では、シンボルマークを2005年8月13日以降に上市する電気・電子機器本体に貼付を義務付けていましたが、RoHS指令施行日は06年7月1日でした。そのため05年8月13日から06年6月30日の間に上市された、シンボルマークが貼付されたRoHS指令適用製品群であっても、RoHS指令に適合してない製品があることになります。
 また、WEEE指令は国内法に転換されてから適用されます。加盟国によっては、国内法の施行がWEEE指令で規定されていた05年8月13日より遅れた国があります。例えば英国では06年6月に施行されました。RoHS指令に適合していない製品にシンボルマークの貼付されたRoHS指令適用製品群が上市されていた期間は、加盟国によって異なっていることになります。

なお、シンボルマークについて、WEEE指令においては"crossed-out wheeled bin"が示されていましたが、06年3月1日に採択された「EN50419」で"crossed-out wheeled bin"の下に下線を入れることになっています。

また、現在WEEE指令およびRoHS指令の改正手続きがなされています。
 現行RoHS指令で適用除外となっている医療用機器および監視・制御機器の適用範囲について、以下のような段階的に適用する提案が出されています。
  2014年1月1日  医療機器、監視および制御機器に適用
  2016年1月1日  体外診断医療機器に適用
  2017年1月1日  産業用監視及び制御機器に適用
 シンボルマークについては「EN50419」によることが明記されています。

最近の審議動向については2010年6月11日付けコラム「改正RoHS指令の議会の審議動向」を参照ください。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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