ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2010年5月28日更新
Q.226 ErP指令でLot7(外部電源)の規制が4/27に始まり、CEマークのDOC(適合宣言書)にErP指令の番号(2009/125/EC)を追記しなければなりませんが、適合規格番号はEN/IEC62430でいいのでしょうか?

EuP指令(2005/32/EC)の対象をエネルギー関連製品にまで拡大したErP指令(2009/125/EC)は2009年11月20日に発効しました。この指令はエコデザインに関する規制の枠組みを取り決めたもので、要求事項はその実施処置として2009年4月に出された委員会規則(EC)No.278/2009となります。要求事項の一部は2009年5月29日付けコラムでも紹介しておりますのでご参考ください。
 さて、ErP指令ではご指摘のCEマーキングの添付と適合宣言書の発行などを第5条「マーキングとEC適合宣言」の中で規定しており、ご質問の適合宣言書が含むべき内容をANNEX VIでつぎのように示しています。

1.製造業者または正式の代理人の名前と住所
  2.モデルを認識するに十分な図面
  3.適用した整合規格の整理番号
  4.そのほかに使用した技術的な標準や規格
  5.適用されたCEマークの添付を規定している他のコミュニティの規定へのリファレンス
  6.製造業者または正式の代理人の統括権限を持つ人物の身分情報と署名

ご質問にある記載しなければいけない規格番号とは、上の「3」 に当たるものを指されているのだと考えます。整合規格とは欧州の標準化機構が指令の内容に基づいて採択した最低限の技術仕様を指します。
 Lot7(外部電源)の最終文書では、機能面、ライフサイクルでのエネルギー消費面、安全面、など多面的な確認が必要であることが述べられており、具体的な整合規格としては、EN規格として待機電力に関するEN62301(2006)、EMCに関するEN61204-3(2000)などを上げています。それらの詳細につきましては、Lot7最終文書でご確認ください。

同時に、CEマーキングの添付と適合宣言書の発行においては、製品が該当する全ての指令の規定に適合することが求められますので、ErP指令(2009/125/EC)だけではなく、貴社の製品が該当するすべての指令を確認し、対応する必要があります。
 ご指摘のEN/IEC62430(電気電子製品の環境配慮設計規格)はLot7最終文書での整合規格には上げられていません。しかし、電気電子製品全般の設計に関しての環境配慮を規格化したものですので、ErP指令等とは関係が深いものです。上の「4」 の「そのほかに使用した技術的な標準や規格」としての記載になるのではないかと考えます。
 また他の国際規格では、委員会規則(EC)No.2422/2001で欧州の規格との整合性が規定されたエナジースター(米国環境保護庁)が、試験方法も決められており参考になります。エナジースターでの外部電源への要件と試験方法はそれぞれ以下からダウンロードが可能です。

http://www.energystar.gov/ia/partners/prod_development/revisions/downloads/eps_spec_v2.pdf

http://www.energystar.gov/index.cfm?fuseaction=products_for_partners.showEPS&s=yes

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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