ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2010年5月7日更新
Q.224 2010年2月25日のEU官報に掲載されましたELV指令(2000/53/EC)の附属書II修正の委員会決定に関し、電子セラミック部品に使用しているはんだ中の鉛は、「構成部品中の鉛および鉛化合物適用除外」の(8a)~(8j)のいずれに該当するのでしょうか。

前回(2008年8月)のELV指令の附属書IIの見直しにおいて、電子回路のはんだおよびその他の電子部品用のはんだに使われる鉛は2011年1月以降の新型車搭載部品で使用禁止なっていました。これに対して自動車および同部品業界では、エンジンルーム内部の動力系統において、耐熱、耐振動および機械衝撃性、広域温度帯暴露耐性、超寿命化、高信頼性、安全性の要求等が航空機や軍需産業に匹敵する厳しい環境にあることから、これに対応するため現状の科学技術での対応が困難であるとして、はんだ中の鉛の使用についてロビー活動を展開していました。

その結果、今回の除外決定(附属書II)では、構成部品中の鉛および鉛化合物が8(a)から8(j)まで、10項目に細分化されています。

電子セラミック部品の詳細(品名、用途等)がわかりませんので、断言はできませんが、電子セラミック部品が、電子回路基板およびガラス上で使用されていない場合は、附属書IIの8b(電子回路基板またはガラス上のはんだ以外の電気応用のはんだ中の鉛)に該当すると考えられます(この場合は、2011年1月1日以前に承認された型の車とそのスペアパーツに適用されます)。

また、電子セラミック部品が電子回路基板に固定されるような使われ方をする場合は、附属書IIの8(a)に該当します。いずれにしましても貴社の電子セラミック部品がどのような使われ方をしているのかにより判断されることをお勧めします。

今回の附属書IIの見直しに当たり、EU委員会に代わってステークホルダーからのはんだ中の鉛除外に対する意見の取りまとめと評価を行い、今回の附属書IIの見直しに対する勧告を行ったOeko-Institut e.Vの報告書が以下のURLから入手できます。詳細は、この報告書をご参照ください。
 http://circa.europa.eu/Public/irc/env/elv_4/library?l=/reports/099016_finalpdf/_EN_1.0_&a=d

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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