ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

Q
EU2009年7月17日更新
Q.188 RoHS指令について質問させてください。カドミウムの最大許容濃度は0.01wt%とのことですが、銅合金である真鍮中にこの許容濃度近辺のカドミウムを含有していると聞きました。カドミニウムの含有量の低い部材もあるようですが、必要な寸法のものがなかったり高価だったりします。真鍮などは汎用の材料だと思うのですが、どのように対応すべきでしょうか。

RoHS指令においては、真鍮中の鉛の含有量とカドミウムの含有量について、許容濃度以内に収めることが必要です。
 真鍮にカドミウムが含まれている原因は、真鍮成分の亜鉛の原料である亜鉛鉱にカドミウムが不純物として含まれていることによります。亜鉛中のカドミウムを除去するためには、従来の乾式精錬法(蒸留亜鉛)ではなく湿式製錬法(電気亜鉛)があります。この電気亜鉛を用いれば、真鍮中のカドミウム濃度を下げることが出来ることになります。また、再生亜鉛を使用する場合には、カドミウム含量のばらつきが多く、再生亜鉛の使用量の管理等が求められます。
 現在では、RoHSの規制値以下の平均75PPM程度の真鍮が既に各社から販売され始めています。
 対応としては、やはりRoHSに対応したカドミニウムの含有量の低い真鍮を使用することがよいのではないでしょうか。カドミニウムの含有量の低い真鍮の製造メーカーについては、工業会等に問い合わせるかインターネットで検索して、メーカーから製品資料を入手されることをお勧めします。
 また、一部の卸売業者は真鍮材の納品時に測定値(蛍光X線分析)を付けるサービスをしています。
 ご指摘のように、材料の変更によって少々割高になるケースもあるかと思いますが、やむをえない措置ではないでしょうか。もし、市販の材料を用いることで貴社の製品原価がアップするようでしたら、顧客に事情を説明して、値上げ交渉をされることも必要ではないかと考えます。

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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