本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS 指令

Q&A:EU

RoHS検索

Q.159
EUのRoHS指令を順守するために、製作工程を管理しています。しかし、税関で検査対象となった製品になぜか閾値以上の鉛が混入していました。決して意図的ではない違反なのですが、こういった場合でも企業として罰せられるのでしょうか。

A.159

中国製鉛含有玩具事件によって、欧米では鉛検査が厳しくなっているようです。
 RoHS指令では、特定有害6物質の含有が意図的、非意図的にかかわらず、最大許容濃未満であることが規制されています。したがって、意図的ではないにしても、この閾値を超える製品への含有はRoHS指令違反となります。

UK RoHS規則では、下記事項を遵守しないときRoHS指令の違反であるとしています。

  1. 電気電子機器に有害物質の非含有(閾値未満)
  2. 非含有証明技術文書の提出
    製造者は、2006年7月1日以降上市した電気・電子機器が、特定有害6物質が最大許容濃度未満の要件を遵守していることを示す技術文献、またはほかの情報を当局の指示により28日以内に提出すること。
  3. 非含有証明技術文書の保管
    製造者は、上市した電気電子機器の遵法を示す技術文献、またはほかの情報を4年間保有することを確実にする。

税関の検査後、当局から当該製品のRoHS指令適合を証明できる技術情報、または適合証明記録などの提出を求められるものと思われます。上記(2)に関して期日までに提出することが必要ですし、当該製品と技術資料を関連付けるトレーサビリティが重要になると考えられます。

しかし、違反となる事例が発生しても、下記のような抗弁ができるようです。

  • 法遵守のために、あらゆる合理的な手段を講じている。
  • 法遵守のために、相当な注意を払った。
  • 裁判所の許可を受けて、「他者の行為または不遵守」や「他者の提供による情報に依存」の場合は考慮される。

RoHS指令順守のため、企業側の構築・維持している化学物質管理を含む品質保証体制の適切性、有効性が問われています。
 いずれにしても、品質保証体制を構築し化学物質管理を徹底するために、管理システムの有効性を継続的に高めていく必要があります。

設計段階での原材料、部材の選定時には組成調査による禁止物質の非含有の確認、購買先選定段階では購入先から非含有証明証を入手しておられると思われますが、生産段階での鉛含有については次のようなことが考えられます(貴社の製品を理解していませんので一般的に述べます)。

1.金属材料(真鍮など)に鉛が規定以上に含有

金属材料の受入れでは、ミルシート、分析データを取引先から入手して確認することになります。しかし、大量に購入しないときには材料のトレーサビリティが困難なことがあります。
 取引先に商社が入ることが多いのですが、材料メーカーの特定、2次加工先が入る場合は材料の管理状態を定期的に調査・監査する方法があります。
 金属材料の管理では、材種、材質別に材料メーカーを指定し、安定した供給体制が維持されることが重要なことです。

2.めっき層に鉛が規定以上に含有

建浴や補充時のめっき液の違いによる場合が考えられます。めっき液の種類や型番の取り違えがあるので、めっき液、薬剤の受入検査での発注型番と受入型番の確認、在庫時の識別管理が重要になります。

3.はんだ部分に鉛が規定以上に含有

鉛フリーはんだと有鉛はんだの取り違えが考えられます。はんだ材料受入時の型番の確認や生産現場での識別管理を確実にして混在をなくすことです。はんだ残材の混在がないように5Sも必要です。
 また、フローはんだでは、はんだ槽の管理が十分でないと鉛濃度が上昇することがあります。
実際の多くのミスは手はんだによるものです。治工具を有鉛はんだ用と無鉛はんだ用に専用化して区分するこや、はんだ材の表示、色分け区分など具体的な作業手順を定めます。
 それによる作業者や加工を委託している取引先の教育が有効です。できれば作業エリアを分けるなどは効果があります。

4.塗装部分に鉛が規定以上に含有

塗料の取り違えと設備・工具に有鉛塗料が残渣として残っていることがあります。有鉛塗料と無鉛塗料の取り違えが考えられるので、はんだの場合と同じく受入れ時の確認と現場での識別管理が重要です。
 有鉛塗料を同じ設備ライン、吹き付け工具などで行っている場合には、前作業で行った塗料の残渣が残ることがあります。製品替え時の設備の洗浄など作業管理が大切です。
 塗装工程も外部に加工委託する場合が多いのですが、取引先の作業者教育や作業管理の支援も重要な事項です。

以上、管理面に関する観点から述べましたが、自社で蛍光X線分析器を保有し、受入部材や完成品のスクリーニング検査を行えればより確実に管理が可能であると思います。
 また、鉛フリーはんだや無鉛塗料への切り替えが可能であれば混入はなくなります。

中小企業の方を対象として、海外ビジネスに関する質問を無料で受け付けています。
中小機構「中小企業国際化支援アドバイス

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

  • トップ
  • RoHS指令の基礎

    • RoHS指令の概要
    • 日本 資源有効利用促進法・Jmoss
    • 中国版RoHS
    • 米 カリフォルニア版RoHS法
    • 韓国版RoHS
    • EUその他の規制
  • Q&A

    • Q&A 一覧
    • EU
    • 中国
    • 韓国
    • その他
  • コラム
  • 用語集
  • リンク集
  • ここが知りたいREACH規則
  • 化学物質情報管理の基礎知識
  • 支援情報ヘッドライン 毎日更新 全国の公的機関をスタッフが調査。あなたにピッタリの支援情報がきっとある!

このページの先頭へ