本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS 指令

コラム

RoHS検索

15.09.11

UAE版RoHSの紹介

UAE(アラブ首長国連邦)はRoHS法を公表し1)、標準化統計局(ESMA)がWTO(世界貿易機関)に通知しています2)
 そのWTO通知において法令の目的は以下であることを表明しています。

「このスキームは、当該スキームの附属書1で言及されるカテゴリーの製品に適用される。このスキームは電気電子機器への有害物質の使用を制限し、人の健康および環境の保護に寄与することを目的とする」

UAE RoHS(以下、RoHS法)は11条、6附属書で構成されています。以下、逐条でRoHS法の内容を紹介します。

【第1条:定義】
 主要項目のみ記載する。

  • ESMA(Emirates Authority for Standardization & Metrology , the national authority responsible for implementing this scheme):首長国標準化統計局
    このスキーム実施に対する責任ある当局。
  • Conformity Certificate:適合性証明
    このスキームへの適合要求を確実にしている製品にESMAが発行する証明。
  • Conformity Assessment Form A:適合性評価フォームA
    製造者または公定代理人が関連製品の技術規制要求への適合を確認し、通知するため使用する手続きを記述している適合性フォーム。
  • Emirates Quality Mark:首長国品質マーク:
    当該製品が認定標準に記載されている要求への適合を示すESMAにより認定された品質マーク。
  • ECAS:製品適合証明を検査、テスト、調査、較正または認可のような直接的、間接的いずれかの認証標準の実施を検証するシステム
    これは、Board Directors of the Authority 2008年決定No.8によって認定されている首長国適合性評価スキーム(ECAS)に従って当局により適用される。

【第2条:適用範囲】
 適用範囲は、RoHS2と同様の11カテゴリーとなっている。

【第3条:サプライヤーの責任】
 サプライヤーはサプライチェーンの全段階で以下を確実にしなければならない。

  1. このスキームの要求に従うこと。
  2. ESMAおよび適格当局スタッフと連携を強化し、スキームへの適合性証明要求時には、テスト報告書を含む技術ドキュメントを維持・提供しなければならない。

【第4条:技術要求】

  1. 修理、再利用、機能更新または能力向上のためのケーブルおよび予備部品を含め製 品は附属書2にリストされている有害性物質を特定濃度以上含有禁止。
  2. 附属書2で特定される均質材料中の最大許容濃度までの含有は許容。

附属書2の有害性物質はRoHS2と同じ以下の10物質である。

(附属書2)
物質名称 最大許容濃度 備考
0.1%
水銀 0.1%
カドミウム 0.01%
六価クロム 0.1%
PBB 0.1%
PBDE 0.1%
DEHP 0.1% RoHS2では2015年6月に追加
BBP 0.1%
DBP 0.1%
DIBP 0.1%

DEHP、BBP、DBPおよびDIBPの制限は体外診断医療装置を含む医療装置および産業用監視および制御機器を含む監視および制御機器に2021年7月21日から適用される。

DEHP、BBP、DBPおよびDIBPの制限は、2019年7月22日以前に上市されているEEEの修理、再利用、機能更新または能力向上のためのケーブルおよび予備部品、および2012年7月22日以前に上市されている体外診断医療装置を含む医療装置および産業用監視および制御機器を含む監視および制御機器には適用されない。

第4条(1)の制限物質含有の適用除外製品については、附属書3(すべてのEEEが対象)と附属書4(医療装置および監視・制御機器が対象)がリストされており、EU RoHS2と同様な形式となっている。

【第5条:適合性評価】

  1. 製品は適合性評価モデルAに適合しなければならない。
  2. このスキームでカバーされるすべての製品はこのスキームの文節4.1および4.2で言及されている技術的要求に適合しなければならない。
  3. 製造者は各電気製品型式に対し、適合性宣言を作成しなければならない。製造者適合性宣言は附属書2の物質最大許容濃度値を確認しなければならない。
  4. 製造者は少なくとも次のテクニカルドキュメントを提出しなければならない。
    ―電気的装置の一般的な記述
    ―電気装置に使用されている構成部品、材料、サブアセンブリおよび回路のリストを含む概念設計と製造図面に関する詳細な記述
    ―技術的規則の要求に適合のために適用されるUAE標準のリスト
    ―テスト報告書

【第6条:市場調査および監視】

  1. ESMAおよび適格当局はこのスキーム要求の適合性チェックのため製品サンプルを市場から採取する権利を有する。
  2. 製品がESMAに登録されていないもしくは品質マークをつけていない場合、当該製品の展示・販売は禁止。
  3. 非適合の場合、非適合の情報源がトレースできなければサンプルが収集された店舗のオーナーが契約期間内に非適合でなかったことを証明できなければ非適合の責任を負うことになる。
  4. 非適合の場合、ESMAが非適合製品に対する適切な処置をする権利を有する。
    当該措置には、製品の引上げ、リコールまたは適合証明の取消しが含まれる(サプラ イヤーは非適合製品の責任者である)。

【第7条:罰則および違反】

  1. このスキームの要求に対する違反の場合、ESMAまたは適格当局は当該問題を解決するためおよび市場からの影響を取除くために以下の適切な行動を採る。
    (1)責任あるサプライヤーに対し市場から製品を引き上げ、それらの製品を原産国に送り返すよう指導。
    (2)製品の引上げおよび/またはリコールまたはすべての他の必要な修正行動の実施。

【第8条:最終の規定】

  1. ESMAはこのスキームを実施するための適切な措置を取り、このスキームの要求を実施するため適格当局に許可を与える。
  2. ESMAは、サプライヤーからの申請を受理し、登録し、調査する責任がある。ESMAは同時に適格当局に対し、サプライヤーからの申請の受理、登録および研究のための許可を与える権利を有する。
  3. 個々の首長国の適格当局は、このスキームの実施に対する責任がある。これにはこのスキーム要求の適合に対する検査、テストおよびコントロールを含んでいる。
  4. 執行会議長官はこのスキームを実施するために要求されるあらゆるその他の標準を採用する権利を有する。
  5. このドキュメントに付随する附属書はこのスキームの一部と見做される。執行会議長官は必要な時には、附属書を修正する権利を有する。
  6. このスキームは、適格当局のスタッフが他の法律またはスキームに述べられているテストを実施することを妨げない。
  7. このスキームに関連するすべての利害関係者は、十分に協調してこのスキームを実施するために要求される情報を供給すべきである。
  8. このスキームによって解決することができないすべての問題は、公衆の最善の利害における適切な決定のため、ESMAディレクターゼネラルに言及されるべきである。

【第9条:移行期間のための規定】

  1. サプライヤーは、このスキームが官報(The Official Gazette)公示日から1年以内にECASに製品を登録しなければならない。
  2. 官報公示日以前に市場で利用可能であった製品は、2018年1月1日までは販売が許可される。
  3. 第4条「1」で述べられている要求(修理、再利用、機能更新または能力向上のためのケーブルおよび予備部品を含め製品は附属書2にリストされている有害性物質を特定濃度以上含有禁止。)は、2020年1月1日以前に上市されている次の製品には適用されない。
    (1)医療装置
    (2)体外診断医療装置
    (3)監視および制御機器
    (4)産業用監視および制御機器
  4. 第9条「1」は、附属書3および附属書4にリストされている製品には適用しない。

【第10条:取消し】
 すべての他のスキームまたは法律において述べられている要求が、このスキームの要求に反するならば、取り消されなければならない。

【第11条:公布および実施】
 このスキームは官報で公示され、すべての関係団体はそれを実施しなければならない。

附属書5に技術的定義(Technical Definition)があり、以下の6つの定義がされています。それらはRoHS2の第3条含まれている定義と内容が一致しています。

  1. 大規模固定産業用工具(Large-Scale Stationary Industrial Tools)
  2. 大規模固定装置(Large-Scale Fixed Installation)
  3. ケーブル(Cables)
  4. 均質材料(Homogeneous Material)
  5. 予備部品(Spare Part)
  6. 職業用途専用に利用される非道路用移動機器(Non-road machinery made available exclusively for professional use)

附属書6では、適用される標準類として以下が記載されています。

  • IEC 62321 Edition 1.0 2008-12:電気技術的製品 ― 規制6物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭素化ビフェニル、ポリ臭素化ジフェニルエーテル)のレベルの決定
  • IEC62747 Edition 1.0 2012-03:製品および電気技術産業のための材料宣言
  • IEC/TR 62476 Edition 1.0 2010-02:電気電子製品の物質使用制限に関する製品評価ガイダンス
  • IEC 50581:2012:有害物質の制限に関する電気電子製品の評価のための技術ドキュメンテーション

(瀧山 森雄)

1)http://globalcompliance.blogspot.jp/search/label/United%20Arab%20Emirates
2)https://docs.wto.org/dol2fe/Pages/FE_Search/FE_S_S009-DP.aspx?
language=E&CatalogueIdList=133680,133671,133672,133670,133675&CurrentCatalogueIdIndex=
3&FullTextSearch=

中小企業の方を対象として、海外ビジネスに関する質問を無料で受け付けています。
中小機構「中小企業国際化支援アドバイス

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

  • トップ
  • RoHS指令の基礎

    • RoHS指令の概要
    • 日本 資源有効利用促進法・Jmoss
    • 中国版RoHS
    • 米 カリフォルニア版RoHS法
    • 韓国版RoHS
    • EUその他の規制
  • Q&A

    • Q&A 一覧
    • EU
    • 中国
    • 韓国
    • その他
  • コラム
  • 用語集
  • リンク集
  • ここが知りたいREACH規則
  • 化学物質情報管理の基礎知識
  • 支援情報ヘッドライン 毎日更新 全国の公的機関をスタッフが調査。あなたにピッタリの支援情報がきっとある!

このページの先頭へ