本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS 指令

コラム

RoHS検索

13.06.21

ELV指令附属書II適用除外項目8(i)の除外期限日の見直し

欧州委員会は、ELV指令附属書IIの含有制限物質除外の項目8(i)の見直しを行い、5月22日に委員会指令(Commission Directive 2013/28/EU)を官報に公示しました。

公示されたCommission Directive 2013/28/EUにおける除外8(i)は以下となっています。

材料および構成部品 除外の適用範囲および満了期日 第4条(2)(b)(iv)に
従った表示もしくは特定
8(i)積層されたグレイジング中のはんだを除くガラス上の電気的グレイジング応用品中のはんだ中の鉛 2016年1月1日以前に型認証された車輛およびその日以後それらの車輛のスペアパーツとして X(2)

注:エントリー10(a)に関連し、もし車両あたりの平均閾値60grを超える場合は取外す。このフレーズの応用品に対しては製造ライン上で製造者により取付けられていない電子デバイスは考慮されない。

現行の除外項目8(i)は、「積層ガラス用のはんだを除くガラス中の電気ガラス部品に含まれるはんだ中の鉛(Lead in solders in electrical glazing applications on glass except for soldering in laminated glazing)」となっていました。
 2011年10月7日付けコラムでも取り上げましたように、欧州委員会から委託を受けたコンサルタント会社であるOeko-InstitutおよびFraunhofer-IZMによって「科学と技術の進歩への適合」に関する意見募集が2011年7月14日から同年9月9日まで行われていました。
 本件に関し、最終報告書「Adaptation to Scientific and Technical Progress under Directive 2000/53/EC (ELV Directive) Review of exemption 8 (i) Final Report」が2012年5月10日に公表されています。

除外対象となっています項目8(i)の過去からの経緯について、上記最終報告書の1.3 本除外の過去のレビュー経過(Overview on past reviews of this exemption)に以下のように報告されています(以下、筆者要約)。

(1)本レビユーは、2007年以降、除外項目8(i)の3回目のレビューである。

(2)2007年にAntaya *は、インジウムベースの鉛フリーはんだがガラス上のはんだ用の鉛含有はんだを代替可能である旨を主張し除外項目8(グレイジング応用品の電子回路基盤およびその他の電気的な応用品中のはんだ)の廃止を要求した(Oeko-Institut 2008)。
*Antaya technologiesは、インジウムベースの鉛フリーはんだによる車輛部品その他部品の専門メーカーである。

(3)自動車メーカー、サプライヤーおよびガラスメーカーはAntayaの鉛フリーはんだが除外の廃止を正当化できる程度までに代替可能であるかどうか十分な証明はなされていないとしてこの主張に反対した。

(4)そのため、除外を継続し2009年にレビューするように勧告を行った(Oeko-Institut 2008)。

(5)2008年8月に、欧州委員会は付属書IIの従来の除外を以下の除外8(b)に変更し、除外期限を追加した。
除外8(b)「2010年21月31日以前に型認証された車輛およびこれらの車輛用のスペアパーツ用のガラス上の電気応用品中の鉛」-欧州委員会はこの除外に対し2009年にレビューすることを設定した。

(6)2008年と2009年にステークホルダーはガラス上のはんだに対して共同して鉛フリーはんだテストプログラムに同意して公開協同作業グループでテスト作業を行った。その目的はAntayaの鉛フリーはんだがすべてのグレイジング応用品の鉛はんだを実際に代替できるかどうかを見極めることであった。
このプログラムに従って、Antayaが提案する鉛フリーはんだがテストされ、インジウムベースの鉛フリーはんだの性能が鉛はんだより劣るという結果は示されなかった。

(7)同時にジョイントテストプログラムが計画された時点では、提案されている鉛フリーはんだの融点(109℃ solidus、127℃liquidus)が、これまでこの応用品に使用されてきた鉛はんだ(160℃および227℃)に比較してかなり低いことがまだ知られていなかった。したがい低融点でのテストはジョイントテストプログラムにおいて考慮されていなかった。そのため、2012年末まで除外継続が勧告された。

(8)自動車メーカーおよびそのサプライヤーは彼らの応用品に対し、Antayaのはんだの適切性を保証する時間と、低熔融点が信頼性問題を引起すことが判明する場合は除外の継続を申請するべき時間を持つべきである。

(9)2010年2月に欧州委員会は、附属書IIを修正し、除外は以下の除外8(i)に変更された。
除外8(i)「2013年1月1日以前に型認証された車両およびそれら車両のスペアパーツ中の積層されたグレイジング中のはんだを除くガラス上の電気的グレイジング応用品のはんだ中の鉛」-除外は2013年1月1日以前にレビューされなければならない。

(10)以上を踏まえ、今回除外8(i)がレビューされた。

最終報告書において、コンサルタント(Oeko-InstitutおよびFraunhofer-IZM)が以下の勧告を行っています。

(1)提出された情報を考慮し、更に昨年行った除外レビュー実績に基づくと、除外8(i)の更なる延長は、禁止物質の使用が不可避である場合のみに対する第4条(2)(b)(ii)の要求とは一致しない。それ故、除外8(i)を廃止するよう勧告する。

(2)しかし、コンサルタントは、2012年末での廃止の影響の重大性を明らかにしておきたい。
大抵の車両メーカーは、鉛フリーのグレイジングソリューションを実施していない。実施は最大3年以内に可能である(最大3年が必要である)。

(3)欧州委員会が車輛メーカーに追加期間を認めるならば、コンサルタントは除外8(i)に次ぎの文言を提案する。
「2015年1月1日以前に型認証された車両中の積層されたグレイジング中のはんだを除く、ガラス上の電気的なグレイジング応用品中のはんだ中の鉛およびそれら車両のスペアパーツ中の鉛」

(4)技術および環境の議論とは別に、インジウムの利用が本レビューにおいて議論された。
欧州委員会は、インジウムは高い供給リスクがあり、それ故に重要金属に分類している。

(5)車両グレイジングへのインジウムの使用は、その使用が技術的に要求されない場合インジウムを取りかえるというAdhoc Working Gruop 2010の勧告に反する。インジウムは低炭素エネルギー技術のような戦略的なエネルギー技術の展開に絶対必要であり車両グレイジングへのインジウムの使用は、車両への有毒鉛の使用と同様に持続可能な快活を妨げることになる。

(6)ELV指令における鉛に対する代替要求は、欧州委員会の資源政策とコンフリクト状態にある。コンフリクトポリシーゴールの優先順位はレビュワーの権限外である。レビュワーの権限にしたがい、レビュワーはELV指令における鉛の法的禁止に対する優先順位を付与しなければならない。

(7)欧州委員会がELV指令で規定されている鉛の禁止よりも資源政策を優先したい場合であっても、コントラクターはそれにも拘わらず、除外8(i)に対し2012年以後の延長のケース同様の以下を勧告する。
「2015年1月1日以前に型認証された車両中の積層されたグレイジング中のはんだを除く、ガラス上の電気的なグレイジング応用品中のはんだ中の鉛およびそれら車両のスペアパーツ中の鉛」
上述のように、3年間という期間は、他の鉛ソリューションを実施するために十分な期間である。コンサルタントは、上述の理由により、レビュー期限日を設定しない。

欧州理事会は2013年1月21日に欧州委員会から提案されたELV附属書IIの改定案 を公表していました〔除外8(i)については、公示内容と基本的に同じです〕。

(瀧山 森雄)

中小企業の方を対象として、海外ビジネスに関する質問を無料で受け付けています。
中小機構「中小企業国際化支援アドバイス

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

  • トップ
  • RoHS指令の基礎

    • RoHS指令の概要
    • 日本 資源有効利用促進法・Jmoss
    • 中国版RoHS
    • 米 カリフォルニア版RoHS法
    • 韓国版RoHS
    • EUその他の規制
  • Q&A

    • Q&A 一覧
    • EU
    • 中国
    • 韓国
    • その他
  • コラム
  • 用語集
  • リンク集
  • ここが知りたいREACH規則
  • 化学物質情報管理の基礎知識
  • 支援情報ヘッドライン 毎日更新 全国の公的機関をスタッフが調査。あなたにピッタリの支援情報がきっとある!

このページの先頭へ