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ここが知りたいRoHS 指令

コラム

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11.10.14

中国RoHS管理規則の支援標準(規格)の改定動向【続報】

2011年8月12日付けコラムで紹介しましたように、2011年5月12日に中国で2つの標準が発行され、同年8月1日に発効されました。上述の標準を入手しましたので、気になる部分を確認してみました。

【GB/T26572-2011】

新標準名は「(Requirements of concentration limits for certain restricted substances in electrical and electronic products)」で、SJ/T11363-2006に代わる国家標準です。
 標準の構成は次のようになっています。
 まえがき
 序文
 1.範囲
 2.引用規格
 3.技術用語の定義
 4.限度要求
 5.検査方法
 6.適合性判定規則
 付録A(規範性):電子電気製品の分解
 付録B(資料性):典型的分解例
 付録C(資料性):蛍光X線分析(XRF)の応用事例の技術見本
 付録D(資料性):電子電気製品に常用する材料、部品中の制限物質の存在可能性
 参考文献
 全部で18ページの短い標準です。
 検査単位(Test Unit)の解釈がSJ/T11363-2006と違っています。SJ/T11363では、検査単位はA、B、Cの3区分とし、その適合性判定は次のようになっていました。

構成ユニット 限度要求
EIP-A 電子情報製品を構成する各均質材料 特定有毒有害物質はカドミウムが0.01wt%、他は0.1wt%以下とする
EIP-B 電子情報製品中の各部品の金属めっき材料 特定有毒有害物質は故意に添加してはならない
EIP-C 電子情報製品中の既存条件でそれ以上分解できない小型部品・材料で、一般的に4mm3以下の製品 特定有毒有害物質はカドミウムが0.01wt%、他は0.1wt%以下とする
EIP:Electronic Information Products

この標準の解釈で、「故意の添加」とは何か、あるいは「4mm3以下」の意味は何か(草案では1.2mm3以下)などが論議を呼び、FAQである「百問百答注)」で示されて納得したものです。
 GB/T26572-2011では、5.1項で検査単位分類では、若干の文字変更がありますが、SJ/T11363-2006と同じ定義を示しています。

検査単位分類 適合性判定規則
EEP-A 電子電気機器を構成する各均質材料 第4章制限要求規定濃度
EEP-B 電子電気機器中の各部品の金属めっき層
EEP-C 電子電気機器中の既存条件でそれ以上分解できない小型部品・材料
体積4mm3以下の製品(例 チップコンデンサー・チップ抵抗)
EEP:Electrical and Electronic Products

しかし、適合性判定規則の部分は変わっています。第4章の規定の限界要求は「均質材料中で鉛、水銀、6価クロム、PBDE、PBBは0.1重量%、カドミウムは0.01重量%」です。

適合性判定規則には、脚注で「6価クロムはGB/T26125-2011 付録Bの測定方法(別項で解説)で検出されないこと」とされています。また、脚注には、適合性判定では用途の除外に留意するとしています。

変更点は、EEP-B(旧EIP-B)で、「故意の添加」判定から「測定による判定」に変わったことです。ただ、従前でも百問百答で「故意に添加しているのは測定して有意であれば故意とする」としていましたので、大変更とは言えない状況です。

注目点としては、付録D(電子電気機器中の常用材料及びコンポーネントに含まれる存在可能性)のある制限物質の表を示していることです。
 例えば、「はんだ」では、水銀はL(低)、カドミウムはM(中)、鉛はH(高)、6価クロムはL(低)、PBBsとPBDEsはN/A(不適用)となっています。
 付録Dが自主認証実施規則のサンプリング時に引用されています。
 なお、参考文献では次の規格類を引用しています。これらとの整合性がとられていると解釈できます。

  • IEC/PAS 62596-2009:Sampling procedure-Guidelines
  • GB/Z20288-2006:電子電気機器中の有害物質測定-分解要求
  • SJ/T11363-2006:制限要求
  • SJ/T11365-2006:測定方法
【GB/T26125-2011】

新標準は、「
(Electrical and electronic products - Determination of six regulated substances(lead, mercury, cadmium, hexavalent chromium, polybrominated biphenyls, polybrominated diphenyl ethers))」で、SJ/T11365-2006に代わる標準です。

新標準は、「GB/T26125-2011/IEC62321-2008」となっており、IECの標準の翻訳標準であることを示しています。
 まえがき
 序文
 1.適用範囲
 2.引用規格
 3.用語の定義、略語
 4.試験方法-概要
 5.機械的試料調整
 6.蛍光X線分析法によるスクリーニング
 7. CV-AAS、CV-AFS、ICP-OES及びICP-MSによる高分子材料、金属材料及び電子機器中の水銀の定量
 8.ICP-OES、ICP-MS及びAASによる高分子材料中の鉛とカドミウムの定量
 9.ICP-OES、ICP-MS及びAASによる金属材料中の鉛とカドミウムの定量
 10.ICP-OES、ICP-MS及びAASによる電気機器中の鉛とカドミウムの定量
 附属書はA~Hまで8つある。いずれも参考扱いです。
 GB/T26572-2011で言及している「6価クロムはGB/T26125-2011 付録B(金属試料の無色及び着色防食被膜中の6価クロムの確認試験)の測定法」は次です。
 付録Bの試験手順はスポットテスト(B5.1)と沸騰水抽出法(B5.2)の2方法があります。

●B5.1 スポットテスト
 ジエフェニルカルバジド液を試料表面に滴下し、紫色に発色すれば陽性(6価クロム含有)とする。発色しなければ(陰性)とするが、さらに表面をサンドペーパーで軽く擦り傷を付け、滴下をして判定をする。
 発色の判定は1mg/kg標準液の発色と比較する。
 陽性であれば、皮膜中に6価クロムがあることを示すが、試料の皮膜中の6価クロム濃度としては解釈してならない。
 判定結果に確信が持てない場合は、沸騰水抽出法(B5.2)により判定する。

●B5.2沸騰水抽出法
 試験材料の表面積を50cm2±5cm2に調整して、50mlの沸騰水中に沈めて10分間(±0.5分)抽出する。冷却後に水を入れて50mlにして、ジエフェニルカルバジド液で発色(赤色)をさせて、ブランク液との差異を見る。
 判定が難しい場合は、濃度標準液と試験液を吸光光度計(540nm)で測定し判定する。

このように、B5.1及びB5.2は含有量測定ではなく、含有の有無の定性分析法となっています。
 最近の状況は、中国RoHS管理規則の改定、自主認証制度導入など行われており、新たな運用の準備が徐々に具体的に実施されてきています。
 なお、SJ/T11388(環境保全使用期限)及びSJ/T11364(表示)の標準は改定されていません。

注)邦訳は以下のURL(日本電気制御機器工業会)に掲載
http://www.neca.or.jp/control/green/others/PDF/5454QA.pdf
http://www.neca.or.jp/control/green/others/PDF/4646QA.pdf

(松浦 徹也)

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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