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ここが知りたいRoHS 指令

コラム

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10.11.12

改正WEEE指令の審議のその後

2008年12月に、欧州委員会からWEEE指令、RoHS指令の改正案が発表されてから2年近く経過しましたが、ようやく、2010年11月22日の欧州議会でWEEE指令、RoHS指令の改正案の合同審議が行われる予定です。

RoHS指令の改正案の審議状況については、2010年6月11日付けコラム2009年12月11日付けコラム2009年2月6日付けコラム2008年12月19日付けコラムで紹介してきましたので、今回はWEEE指令の改正案の内容について紹介します。

2008年12月に、欧州委員会から発表された改正WEEE指令案の対象製品は、同時発表された改正RoHS指令案の適用製品として附属書Iの製品群を引用する形になっていました。

しかし、その後の欧州議会の環境・公衆健康・食品安全委員会で検討され、2010年6月22日に採択された改定案では以下のようになっています。

対象製品:「すべての電気・電子機器」
  ただし、以下の製品は適用除外となっています。

  • (a)国の安全に必要な軍事目的の機器
  • (b)WEEE指令が適用されない機器の一部として設計され、その部分としてのみ機能する機器
  • (c-a)大型固定装置
  • (c-b)大型据付工業工具
  • (c-c)専門利用者のみの意図された非道路用の移動機械
  • (c-d)人または商品の移動手段
  • (c-e)太陽光発電モジュール
  • (d)フィラメント電球
  • (e)人体に埋め込まれ、感染した医療用機器

なお、指令発効5年以内およびその後5年ごとに、適用製品、特に太陽光発電モジュールを適用範囲に入れるかの検討報告を、欧州委員会は提出することを義務付けされています。

また、上の(c-a)、(c-b)、(c-c)、(c-d)は、第3条でつぎのように定義されています。

"大型固定装置":
恒久的に事前に決められた場所に、複数の装置やデバイスがアッセンブル、インストールされた特別の組合せ。
"大型据付産業用工具":
特定の作業をするために、機械、装置、および/または部品を産業用に一緒に使うためのアッセンブル。これらは専門家によりインストールされ、使用の間は恒久的に設置されているもの。
"専門利用者のみの意図された非道路用の移動機械":
その操作には作業、あるいは連続もしくは半連続的な活動している時には、固定した作業場所の間を移動が必要である機械、あるいは、移動しないで操作するが、1つの場所から他の場所に容易に移動させることができるようにした機械で、専門家が使用するもの。
"移動手段":
自動車、バス、トラック、電車、列車、船舶および航空機のような、人または荷物の移動のために使用される乗り物。
"太陽光発電モジュール":
公共用、商業用あるいは個人用の発電のため、特定の場所に、恒久的に運転するために設計、アッセンブルし、インストールされた太陽光発電モジュール。

また、WEEEの回収を達成するために、附属書IAには、再生率、リサイクル率、再利用率を定める、6カテゴリ群が、具体的な製品例が、附属書IBにリストされています。

カテゴリ(附属書IA) 具体的製品例(附属書IB) 再生率 リサイクル率 再利用率
1 冷却装置、ラジエーター フリーザー、エアコン、オイルラジエターなど 85% 75% 5%
2 スクリーン、モニター テレビ、デジタルフレームなど 80% 65% 5%
3 照明具 蛍光灯、LEDランプ 75% 50%
4 カテゴリ1、2、3以外の固定して使用される機器 大型洗濯機、大型暖房機など 85% 75% 5%
5 カテゴリ1、2、3、6以外の小型、または固定されない機器 カメラ、楽器、園芸用品、小型医療機器などの小型電化製品 75% 50% 5%
6 小型ITおよび通信機器 パソコン、携帯電話などの小型IT、通信機器 85% 75% 5%

他方、2010年6月11日の理事会では、WEEE指令改正案の討議がされていますが、適用製品については、まだ意見が分かれています。ただ、カテゴリー分類を削減することには同意しているようです。回収率については、実現性に疑問をもつ発言が出ています1)

1)http://www.europarl.europa.eu/oeil/FindByProcnum.do?lang=en&procnum=COD/2008/0241

(林 譲)

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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