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ここが知りたいRoHS 指令

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10.09.17

ELV指令附属書IIに関する報告書の修正版

欧州委員会からELV指令およびRoHS指令の適用除外製品の検討を委託されているÖeko-Institutは、7月28日に「ELV指令付属書IIおよびRoHS指令附属書の科学と技術の進歩への適応に関する最終報告書」の改定版を公表しました。

また、それに関するプレスリリースも公表されています。

今回の最終報告書は、自動車業界のステークホルダーからの要請に基づいて、ELV附属書IIの除外10の見直しが行われています。

現在のELV附属書IIの除外10は以下のようになっています。
「10. バルブおよびガラス釉薬被覆スパークプラグ中のガラスを除く、ガラスまたはセラミック系母材配合物中に鉛を含む電気部品」

以下に、公表されたELV指令附属書IIの改定について概要を記します。
改定内容は「結論」とその前段の「最終の推奨」で構成されています。「最終の推奨」は、契約者であるÖeko-Institutがステークホルダーの主張を勘案して最終的な推奨を行ったものです。「結論」に推奨されている内容は、欧州委員会がステークホルダーの主張に従って決定する場合、Öeko-Institutが推奨する提案です。

両者の推奨内容を表に記します。表の右欄は「最終の推奨」、左欄は「結論」の除外内容が記載されています。

「結論」の推奨内容と最終の推奨内容
「結論」の推奨内容 最終の推奨内容
10a) ガラスまたはセラミック中、ガラスまたはセラミック系母材配合物中、ガラス・セラミック材料中またはガラス・セラミック系母材配合物中に鉛を含む電気・電子部品
この除外は以下についての鉛使用については対象外である
 ―バブルのガラスとガラス釉薬で覆ったスパークプラグ中
 ―10b)、10c)および10d)にリストされている部品の誘電体セラミック材料
以下に含まれる鉛
i圧電コンポネントのセラミック材料
iiPTCコンポネントのセラミック材料
iii多層セラミックバリスタのPZTセラミックのパッシベイション層
iv集積回路またはディスクート半導体の部品のキャパシタのPZTベース誘電体セラミック
v定格電圧AC125V、DC250V以上のキャパシタの誘電セラミック材料
vi2016年1月1日以前に認められた型の車とそのスペアパーツの定格電圧AC125V、DC250V以下のキャパシタの誘電セラミック材料
vii超音波ソナーシステム中のセンサーの温度誤差補正するキャパシタの誘電セラミック材料 (2014年にレビュー)
10b)集積回路またはディスクリート半導体の部品であるキャパシタのチタン酸ジルコン酸鉛ベースの誘電体セラミック材料中の鉛サブストレイトの機能層、シーリング、ボンディング、エンキャプシュレイションを形成するガラス、ガラス母材配合物中、ガラス・セラミック材料中またはガラス・セラミック母材配合物中に鉛を含んでいる電気・電子コンポネント
この除外はバルブのガラスおよびガラス釉薬被覆スパークプラグの中への鉛の使用には適用しない
10c)2016年1月1日以前まで認められている型の車およびそれらの車の修理用部品中の交流125Vまたは直流250V以下の定格電圧のキャパシタの誘電体セラミック材料中の鉛2014年7月1日以前に認められている型の車とそのスペアパーツで、除外10a)においてリストされていないセラミック系母材コンポネント中の鉛
10d)超音波ソナー中のセンサーの温度関連誤差を補正するキャパシタの誘電体セラミック材料中の鉛:2014年にレビュー2014年7月1日以前に認められている型の車とそのスペアパーツで、10b)にリストされている以外の目的のガラスまたはガラス系母材物中、ガラス・セラミック材料中、ガラス・セラミック系母材配合物中に鉛を含んでいる電気・電子コンポネント

以下にそれぞれの推奨内容のポイントを記します。

【最終の推奨】

Öeko-Institutは、除外10をELV指令の附属書IIの他の除外の例に従って、包括的な除外項目からアプリケーション特定の個別除外へ移行することを推奨しています。この推奨は、レビュープロセスのために欧州委員会が設定し、過去のレビューに適用されたアプローチが第4条(2)(b)(ii)から導きだされたレビュー基準と調和しています。現状では避けられないいくつかの鉛の使用のアプリケーションがステークホルダーと協力して特定されています。

内容は以下のようになっています。
(1)除外10a)と10b)は、鉛の使用が避けられないあらゆるケースを対象としています。
(2)複雑な分野であることを考慮し、鉛の使用が避けられない場合に、除外10a)と10b)において部品あるいは機能が対象とすべきでない場合に、除外10c)と10d)は一時的な後戻りオプションとして推奨されています。
(3)ステークホルダーは、除外10c)と除外10d)の除外終了期限前に鉛フリーの代替品を見出したり、10a)や10b)にさらに特定の除外を適用するチャンスがあります。

ステークホルダーは、除外10を変更しないよう要求していました。ステークホルダーの主張は最終報告書の207ページ・4.18.6節に記載されています。ここでは、レビュー基準に基づいてこれらの論点と避けられない鉛の使用を特定するために特定されるプラクティスについてレビューを行っています。
 欧州委員会がステークホルダーの意見に従う決定をする場合は、Öeko-Institutは表の左欄の文言を推奨するとしています。

【結論】

当初、ステークホルダーは除外10を変更しないように要求していました。しかしながら、ステークホルダーから提出された主張がレビューの権限の範囲を越えていたので欧州委員会に対し提出されています。

Öeko-Institut は、ステークホルダーの主張を受け入れて新しい追加的なレビュー基準を導入しています。欧州委員会は除外10の見直しに関し、禁止物質の使用が不可避の場合、附属書IIを修正するとしている第4条(2)(b)(ii)とステークホルダーが主張している論拠から除外10に対して以下の文言を推奨しています(表の右欄)。

10a)ガラスまたはセラミック中、ガラスまたはセラミック系母材配合物中、ガラス・セラミック材料中またはガラス・セラミック系母材配合物中に鉛を含む電気・電子部品。この除外は以下についての鉛使用については対象外である。―バブルのガラスとガラス釉薬で覆ったスパークプラグ中―10b)、10c)および10d)にリストされている部品の誘電体セラミック材料
10b)集積回路またはディスクリート半導体の部品であるキャパシタのチタン酸ジルコン酸鉛ベースの誘電体セラミック材料中の鉛。
10c)2016年1月1日以前まで認められている型の車およびそれらの車の修理用部品中の交流125Vまたは直流250V以下の定格電圧のキャパシタの誘電体セラミック材料中の鉛。
10d)超音波ソナー中のセンサーの温度関連誤差を補正するキャパシタの誘電体セラミック材料中の鉛:2014年にレビュー。

上述の文言において、日没日の設定や代替品の予知が可能となるよう低電圧キャパシタと平衡コンデンサーを一般的な除外から独立させています (10c、10d) 。 欧州委員会はステークホルダーが提案しているコスト効果(efficiency and cost-benefit)アプローチに従うことを優先していれば、除外10に関連する鉛の量が少ないことを考慮し、除外は取り消される可能性もありました。

除外10b) はステークホルダーESIA (European Semiconductor Industry Association) からの「この除外対象のキャパシタは低温で動作する。それ故、低温キャパシタ中に使用される鉛〔除外10c)の対象で除外期限が2015年末まで〕の制限に影響するかも知れない」という要求で追加されています。

今回のELV指令附属書IIの見直し結果は、これまでの例に従い、いずれ「委員会決定 (Commission Decision)」として法制化されるものと思われます。

(瀧山 森雄)

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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