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ここが知りたいRoHS 指令

コラム

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08.06.27

中国における「プリント配線板クリーン生産規格」策定の動き

中国では急速な産業発展に伴う環境汚染問題が深刻化しており、メディアでもたびたび取り上げられています。そのような状況下、「清潔生産促進法」が2003年1月1日に施行されています。

同法は中国独自の「クリーンなエネルギー、原材料、製造技術を用いてクリーンな製品の製造の実現による環境汚染の予防」を目的とした法律です。日本語訳では同法を「クリーン生産促進法」と呼ぶことが多いようです。この法律の特徴は、従来からある「排出規制」などの事後管理ではなく、汚染を「事前に予防する」ことを目的としていることにあります。また、業界団体や個々の企業に対して社会的責任の遂行の一環として、官民が一体となった自主的かつ能動的な活動、を要求する内容となっています。

1992年に開催された「地球サミット」で採択された行動計画「アジェンダ21」以降、世界的に生産と環境の調和を図る政策が本格化しました。深刻化した環境問題を抱える、中国政府も1994年に「中国アジェンダ21」を策定し、取り組み姿勢を明確にしました。「クリーン生産促進法」はそのような背景の中で制定されました。

2004年8月には同法3章に基づき、国家環境保護総局(現在は国家環境保護部)が「クリーン生産審査の暫定的方法」を発布し、企業に対するクリーン生産審査が開始されました。そして、その審査基準でもあり、技術的な規範である「クリーン生産規格」を業界ごとに策定することが義務付けられました。

「クリーン生産規格」は中国における環境規格の一つです。また、環境規格とは「クリーン生産促進法」などの関係法規の実施や、実社会での管理をするために制定される技術的な規準と位置付けられています。

例えば、「プリント配線板クリーン生産規格」は、プリント配線板業界の「クリーン生産規格」として中国印刷電路行業協会(CPCA)が中心となり、2006年に策定作業が開始されました。2007年12月には「規格原稿草案」を完成し、2008年3月初めには国家環境保護部により草案に対するパブリックコメントが募集されました。その後、集まったコメントによる修正を経て「規格原稿」が完成し現在(2008年6月現在)は中国政府の専門家による審査中となっています。

「規格原稿」の概略は以下の通りです。

1. クリーン製造規格は、3段階のレベル(1級~3級)で基準を設定し認証されます。

  • 1級は「国際的クリーン生産レベル」
  • 2級は「国内でのクリーン生産の先進レベル」
  • 3級は「国内でのクリーン生産の基本レベル」

CPCAの見解では、現在の加盟企業の状況は、おそらく半数以上が3級レベルであり1級レベルの企業は一握りとのことです。また、最も達成が困難である1級の認証を取得した企業には、クリーン生産促進法による税制優遇などの何らかの優遇措置を実施する予定があるようです。

2. 「プリント配線板クリーン生産規格」には認証の基準となる5つの指標があります。

  • 製造プロセスおよび設備要求(定性的指標)
    資源の消費が少なく汚染排出が少ない製造プロセスの設備と製造技術採用
  • 資源エネルギー利用指標(定量的指標)
  • 原材料利用率、取水量、電力消費量、水の再利用率、銅張積層板使用率など
  • 汚染物質発生指標(最終処理前)(定量的指標)
    排水、排気、産業廃棄物、洗浄水のCOD、銅廃棄量など
  • 廃棄物リサイクル指標(定量的指標)
    工業排水再利用率、廃金属回収率(主に銅が対象)
  • 環境管理要求(定性的指標)
    関係法規の遵守、生産過程環境管理、管理手順の策定、管理の標準化など

前述の通り、「プリント配線板クリーン生産規格」は現在審査中ですので、指標の内容などは確定でなく、審査の結果次第では修正の可能性もあります。また、CPCAでは国外の企業であっても、同規格原稿に対しての要望や意見を受け付けています。

クリーン生産促進法には罰金などの重い罰則規定もあります。現在、中国国内に生産拠点をおもちの企業や、新規に工場を設置する場合には、今後の同規格制定の行方を注意深く見守る必要があると思われます。

(海上 多門)

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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