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ここが知りたいRoHS 指令

コラム

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08.12.19

EU RoHS指令の改正提案が公表されました

2008年12月3日にWEEE指令およびRoHS指令の改正提案文書が公開されました。同時に、Impact Assessment文書やFAQなども公開されました(注1)。

RoHS指令第6条(見直し)で、WEEE指令の附属書IAの医療機器(第8製品群)、監視および制御機器(第9製品群)を指令の対象範囲に含める提案をすることがEU委員会の義務として明記され、第5条(科学および技術の進歩への適応)で、特定有害物質と附属書の見直しを施行後少なくとも4年以内(2010年7月)に実施する義務がEU委員会に課せられています。

今回の提案文書はこの手順で行われ、理事会と議会で審議します。第1読会で修正なしで可決される見込みは薄く、前回と同様に、第2読会そして調整委員会による共同提案の手順を踏むものと推察しています。2009年6月に議会選挙が行われますので、読会で大幅な修正要求になる可能性もあります。

提案文書で目を引く部分をご紹介します。

1.対象製品

現行のWEEE指令の附属書IA、IBで対象製品群と製品が特定され、RoHS指令はWEEE指令の附属書IAの医療機器、監視および制御機器を除いた8製品群を対象としています。

提案RoHS指令は、附属書Iで現行WEEE指令の附属書IA に相当する10製品群を特定し、附属書IIで現WEEE指令附属書IBに相当する品目を特定しています。提案RoHS指令は、医療機器(第8製品群)と監視および制御機器(第9製品群)を含めたRoHS指令の適用範囲を定義する拘束力がある製品リストを明確にしています。

なお、提案WEEE指令は10分類を新RoHS指令から引用する形式になっていて、現行のWEEE指令とRoHS指令の引用の方向が逆転しています。

2.特定有害物質

現行RoHS指令では特定有害物質は本文の第4条で6物質を特定し、最大許容濃度は附属書の脚注に記載されています。提案RoHS指令は、附属書IVで現行6物質を特定し、Homogenous Material中の最大許容濃度を明示しています。

附属書IIIにヒトと環境に許容できないリスクが懸念される評価対象物質(優先物質)を指定しています。

HBCCD:ヘキサブロモシクロドデカン
  DEHP:フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
  BBP:フタル酸ブチルベンジル
  DBP:フタル酸ジブチル

この評価はREACH規則の第69条(制限提案の作成)、第70条(リスクアセスメント委員会)、第71条(社会経済分析専門委員会)、第72条(意見のEU委員会への提出)の方法論を採用するとしています。

提案RoHS指令では規制対象有害物質は本文ではなく附属書で特定しています。本文中で物質追加は理事会と議会による法律改正手続きになりますが、附属書改定は現行の用途除外と同じでコミトロジー手続き(TACの審議で事実上決定)で改定できます。

Oko Institutの調査で優先物質として提案した9物質の残りの5物質の扱いが注目されます。

TBBP-A:テトラブロモビスフェノールA
  MCCP:塩素化パラフィン 中鎖
  SCCP:塩素化パラフィン 短鎖
  ノニルフェノールエトキシレート
  有機塩素剤・有機臭素化合物

3.用途の除外

提案RoHS指令の附属書Vで現行32項目の見直しがされています。附属書VIで新たに対象となる医療機器と監視および制御機器に関連する除外が示されています。医療機器と監視および制御機器はX線防護の鉛やX線測定フィルターのカドミウムなど、特殊な用途があり、別に規制除外が示されていると思われます。

4.適用時期

RoHS指令の改正は2010年7月1日までに行われます。新たに適用される医療機器と監視および制御機器は、順次適用がされます。

医療機器の適用は2014年1月1日で、インビトロ診断機器は2016年1月1日からです。

埋め込み型医療機器は適用除外となっていますが、2020年に見直すとしています。

監視および制御機器の適用は2014年1月1日で、産業用監視および制御機器は2014年1月1日です。

5.CEマーキング

提案RoHS指令で生産者(輸入者)の義務として、新たに附属書VIIによる適合宣言書とCEマーキングの貼付が追加されました。

CEマーキングはDECISION 768/2008/EC(注2)のModule Aにより適合を宣言します。Module Aは一般的な手順で多くの日本企業が採用しています。

なお、記録は10年間の保管義務があります。

IEC62321(特定有害物質の測定法)のIS(国際標準)が2008年12月11日に発行されました。提案RoHS指令はニューアプローチ指令になり、EN規格(ヨーロッパ標準)が引用されます。IEC62321はIS発行を受けて整合規格(European Harmonized Standards)となり、CEマーキングの要件になる可能性があります。

注1
http://ec.europa.eu/environment/waste/weee/index_en.htm

注2
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2008:218:0082:0128:EN:PDF

(松浦 徹也)

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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