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ここが知りたいRoHS 指令

コラム

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08.11.07

RoHS指令をめぐる動向の整理

REACH規則のCandidate List告示を受けて、電気・電子業界でも、対応検討や調査が開始され、川中企業に問い合わせが多くなっているようです。このような状況の中で、RoHS指令とREACH規則、ELV指令などとの関係が改めて注目され、問い合わせが増えています。
 これまで、コラムやQ&Aなどでご紹介した内容を整理してみます。

1.EU RoHS指令関連
 (1) 医療機器と監視・制御機器の適用時期
Cat8 (医療機器) &9 (監視・制御機器)の適用時期が注目されています。適用時期を決定するための調査研究がERAで行われ、報告書は2006年7月に出されています。Impact Assessmentsの結果を受けて共同手続きによる修正手続きが2008年に開始され、公布は2010年、施行は2012年以降に段階的に行われると見込まれています。

(2)用途の除外の動向
 2008年5月24日に新たに3項目(No30~32)の除外が告示されました(注1)。

  • 100dB以上の高出力スピーカーで使用される振動板のボイスコイル上に直接設置される導体を接合する電気的/物理的はんだとしてのカドミウム合金
  • アルゴンおよびクリプトンレーザー管のウインドウアセンブリ作成のために使用されるシールフリット中の酸化鉛
  • 水銀を使用しないフラットパネルランプのはんだ中の鉛

この除外は2007年10月のTACで採択された除外がようやく正式に告示されたものです。正式決定に期間を要していますが、さらに決定に長期間要したのがDeca BDEです。
「ポリマー用途のDeca BDE」は2006年10月15日に適用除外として決定されました。2007年1月にデンマークなどから「Deca BDEの除外」手続きが、「代替物質の有無」などの評価が十分でないとする手続き違反の提訴がされました。2008年4月1日にEU 司法裁判所は、手続き違反を認めEU 委員会の決定を無効とする判決が出ました。

判決では6月30日までの移行期間を認めました。これにより、イギリスでは国内法が改正されて7月1日からDeca BDEは含有制限となりました(注2)。
 判決は手続き違反ですが、裁判の背景はPBDEを規制する世論があったと思います。日本企業の多くも、Deca BDEの含有制限を予測しており、大きな混乱はなかったようです。

(3)測定法(IEC62321)の状況
 2007年12月25日付けで、RoHS検査測定国際標準のIEC62321 111/95/CDVの投票結果が公表されました。
 構成国32ヵ国中、日本や中国など27ヵ国が賛成し、67%(2/3)を超えています。国際標準はこの結果により提案されますが、111/95版の技術的な変更されることはありません。111/95は2006年に否決された111/54版の改定ですが、最大の変更点はPBB/PBDE、6価クロムの試験方法を標準本文から付属書に変更し、参考にしたことです。FDISが発行され、10月の投票結果からIS(International Standard IEC規格)として2008年末から2009年始めに発行される見込みです。

2.RoHS指令以外での新たな制限物質の動向
EUでも新たな規制物質が出ています。EU指令(76/769/EECの30次修正)で、 PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸塩)の使用制限が部品単位で0.1wt%と厳しくなり、企業調達基準ではPFOSに加えてPFOA(パーフルオロオクタン酸)も規制する動きです。
 非EU加盟国ノルウェーでスーパーRoHSと云われる有害化学物質規制法(Prohibition on certain hazardous substances in consumer products:PoHS法)が検討されています。
 当初18物質でしたが、2008年7月10日にHBCCDやPFOAなどが含まれた修正提案がされました(注3)。

Oeko Instituteは RoHS指令の追加含有制限物質として2月29日に優先46物質を候補とし、6月4日にTBBP-AやHBCCDなど9物質に絞り込み、インパクトアセスメントを行い、最終報告書を10月17日にEU委員会に提出しました(注4)。

REACH規則でSVHCが10月8日に専門委員会で15物質特定(Candidate List)されましたが、優先46物質とSVHCの5物質が合致しています。Candidate Listに今後追加されるSVHCが取りざたされていますが、優先46物質も検討に値するリストに思えます。
 総じて、フッ素、臭素、塩素(ダイオキシン、PCB、塩ビ)などハロゲン系化学物質の規制が厳しくなるようです。

関連ですが、トルコはEU加盟に備えてEUと調和した規制を行っています。2008年5月30日にトルコRoHS法が公布され2009年6月1日施行されます。規制内容はEU RoHS指令と同じですが、除外項目は整合しきれていなく、Deca BDEが除外項目となっています。

2008年8月23日にELV指令の除外が改正されました。アルミ材中の鉛が0.4%、鉛フリーはんだなどRoHS指令と整合してきています。ただ、高温はんだ中の鉛除外がないなど、今後の業界ロビー活動で変更はあると思われる内容です。

新電池指令が9月26日に施行され、水銀含有率が0.0005wt%を超える電池およびカドミウム含有率が0.002wt%を超える携帯形電池は、「非常灯を含む緊急時対応および警報システム」「医療用具」「コードレス電動工具」を除いて販売が禁止され、水銀は0.0005%、鉛は0.004%、カドミウムは0.002%を超えて含有する場合は、シンボルマークの下に元素記号を記載する義務が生じています。
 ただ、9月26日前にマーケットに出ている電池の販売禁止と市場回収義務は回避された模様です。

RoHS指令対応、ELV指令対応やREACH規則対応などを個別に行うことは効率的でなく、企業としてトータルな管理システムを構築することが肝要です。EUの考え方は「Due Diligence(やるべきことをやっているか)」で、企業により対応は違ってきます。
 そのような意味合いでは、消費者の視点で規制物質として提案しているChemSecがとりまとめたSVHCリストも「Due Diligence」では検討に値するものです(注5)。

規制動向などを幅広に集めて、自社の価値観で管理システムを作ることが求められていると思います。

(松浦 徹也)


注1
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2008:136:0009:0010:
EN:PDF

注2
http://www.berr.gov.uk/files/file46862.pdf
注3
http://www.sft.no/artikkel____42883.aspx
注4
http://hse-rohs.oeko.info/fileadmin/user_upload/Documents/RoHS_High_priority_
substances_in_EEE.doc

注5 化学物質問題市民研究会が紹介している。
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/eu_master.html
http://www.chemsec.org/documents/080917_reach_sin_list.pdf
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/ChemSec/SIN_List/REACH_SIN_
List_jp.pdf

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当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の 見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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