ここが知りたいRoHS指令

ここが知りたいRoHS指令

電子・電気部品に関する欧州の環境規制(RoHS指令)について紹介

2007.01.19

新電池指令が発効しています

欧州委員会より提案されていた電池指令の改定が、3年にわたる議論のすえ、ようやく2006年9月26日に、DIRECTIVE 2006/66/ECとして、発効しました。

EUの第6次環境行動計画やWEEE指令などで、旧電池指令(Directive91/157/EEC)の改正の必要性が強調されていたもので、EUの廃棄物に関する現行の法規制(廃棄物枠組指令(2006/12/EC)、廃棄物の埋め立てに関する指令(1999/31/EC)、廃棄物の焼却に関する指令(2000/76/EC)を補足するものです。なお、RoHS指令は、電気電子機器に使用される電池および蓄電池には適用されません。

Directive91/157/EECは2008年9月26日以降に廃止されます。

本指令は、使用済み電池および蓄電池のライフサイクルに関与するあらゆる経済的事業者(生産者、流通業者、処理・リサイクルに関る事業者)の環境パーフォーマンスの改善を目指すもので、次の規則からなっています。

  • 電池および蓄電池の上市、並びに特定有害物質を含有する電池および蓄電池の上市に関する規則
  • 使用済み電池および蓄電池の回収、処理、リサイクルおよび処理に関する規則
1.本指令の適用範囲

ELV指令、WEEE指令を侵害することなく、あらゆる種類の電池および蓄電池。

ただし、安全保障に関連する機器、武器、弾薬および軍需物資に関連する場合、宇宙打ち上げ用に設計される場合は除外。

2.上市に関する事項
  • 上市の禁止
    • a)機器に内蔵されているかどうかにかかわらず、水銀含有率が0.0005w%以上のすべての電池または蓄電池。ただし、水銀含有率が2重量%未満のボタン電池は除外。
    • b)機器に内蔵されているものも含めて、カドミウム含有率が0.002w%以上の携帯型電池または蓄電池。ただし、下記の用途の携帯電池および蓄電池は除外。
    • ・非常灯を含めて、非常警報システム
    • ・医療機器
    • ・コードレス電動工具(本用途については、2010年9月26日までに見直し)
  • ラベル表示
    • a)すべての電池、蓄電池および電池パックに下記のシンボルマークをつけなければなりません。

      また、水銀;0.0005w%、カドミウム;0.002w%、鉛;0.004w%以上を含有する、電池、蓄電池およびボタン電池には、その化学記号(Hg、Cd、Pb)をシンボルの下に表示しなければなりません。
    • b)2009年3月26日までに定められるルールに従って、2009年9月26日以降、すべての携帯型および自動車用の電池および蓄電池の容量を表示しなければなりません。
3.回収・リサイクルに関わる事項
  • 回収目標
    • 2012年9月26日までに25%
    • 2016年9月26日までに45%
  • リサイクル目標(最低目標)
    • 鉛蓄電池;平均重量比65%
    • Ni-Cd電池;平均重量75%
    • その他の電池;平均重量比50%
  • 回収・リサイクルの費用負担

上市された日付にかかわらず、あらゆる使用済み電池および蓄電池の回収・リサイクルに関わる純コストは、生産者が負担しなければなりません。ただし、産業用、自動車用電池・蓄電池の生産者およびユーザーは、別途費用負担の方法に関する協定を締結することができます。

また、生産者は使用済み携帯型電池・蓄電池の回収、処理・リサイクルの広報活動の純コストを負担しなければなりません。

4.その他の生産者に求められている事項
  • 生産者には登録の義務が課せられます。
  • 使用済み電池および蓄電池を容易に機器から取り外せる設計が求められています。

なお、国内法への転換期限は、2008年9月26日となっています。

(担当:林 譲)

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。 法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家に判断によるなど最終的な判断は読者の責任で行ってください。

情報提供:一般法人 東京都中小企業診断士協会

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