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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


株式会社 宝来屋本店

“甘酒で世界一”をモットーに

株式会社 宝来屋本店
柳沼正人代表取締役

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1.企業の特徴

株式会社宝来屋本店は、明治39年に福島県郡山市にて糀(こうじ)製造業として創業。今期で創業108年目を迎えた老舗企業である。
 創業以来、三五八漬け(糀で漬けた漬物)の素や味噌の製造が中心であったが、近年の消費者の志向変化による売上低迷を受け、甘酒に重点をおいた戦略に転換した。

一般的に、甘酒は冬に飲むものとしてイメージが定着しているが、江戸時代には夏バテ防止策として飲まれていたことを知り、夏でも気軽に飲める「冷やしあま酒」を開発。米糀からつくる甘酒は、ノンアルコール・砂糖不使用のため、健康志向の消費者にも受け入れられ、売り上げを大きく伸ばした。
 “甘酒で世界一”をモットーに、海外へ売り込むための展示会に出展するなど販路開拓にも力を入れている。

2.人材育成のポイントと研修受講のきっかけ

糀を活かした新商品を開発してこの状況を打破しなければ、と考えていたときに、たまたま中小企業大学校仙台校の研修案内パンフレットを見て、「新商品開発」をテーマとした研修に社員の派遣を決めた。その成果もあって、「冷やしあま酒」の開発に踏み切ることが出来たわけだが、それをきっかけに、商品を売り出すための「営業手法」の研修や「海外への販路開拓」をテーマとした研修などにも派遣することとなった。


あま酒製造工場の様子


主力商品のあま酒

新商品開発後10年余が経ち、会社も軌道に乗ってきたころ、柳沼社長が次に考えたのが管理者の育成だ。
 同社では、今まで社員に一貫した工場管理を学ぶ研修を受けさせたことがなかった。今後の会社の発展を考え、次世代の工場管理者育成をねらいとして「工場管理者養成コース」に社員を派遣することを決めた。

3.研修受講のメリットと効果

大学校の研修は、自社の課題に合った内容で体系的に知識を学ぶことができ、受講後には、それぞれ学んだことを実際に経営に活かすことができた。また、他県・異業種の人との交流や意見交換等により啓発され、意識・行動改革にもつながっている。

特に、「工場管理者養成コース」では、工場管理の基本を学びながら、自社の課題改善に取り組むゼミナールで、以前から課題となっていた「段ボール梱包倉庫の整理整頓による作業効率アップ」をテーマに改善活動計画策定に取り組んだ。受講した社員は、「自社を見直すことで工場の中に問題が山積みであることを思い知らされたが、計画を実践したことにより、工場の生産性が向上した」と話す。
 柳沼社長も研修受講後の成果を実感し、「新人の指導を自ら計画的に実施するようになり、行動意識の変化もみられた」と高く評価する。

4.今後の展開と課題について

糀は栄養価が高く、健康食品として更なる商品開発と市場開拓が期待できる。
 同社では、甘酒はもちろんのこと、創業当初から受け継がれている糀製法を活かした三五八漬けと味噌についても、新しい味づくりに積極的に取り組んでいく構えだ。地元福島県産のお米と大豆にこだわった製品づくりと、糀の持つ素晴らしい力を伝えていきながら、顧客に好まれる味作りを目指して邁進する。

また、柳沼社長は、今後全社員が主体性をもって行動できる就業環境を実現し、企業として成長していくために、人事評価制度を導入する方針だ。

商品開発や組織改革を進めることにより、「県外の大学に行っている地元出身の学生がUターンしたくなる」ような魅力的な会社にする。柳沼社長が描く将来展望がそこにある。

企業データ
株式会社 宝来屋本店
代表者 代表取締役 柳沼正人
所在地 福島県郡山市田村町金屋字川久保54-2
電話 024-943-2380(代)
設立 明治39年(1906年)10月
資本金 2,000万円
社員数 30名(内パート11名)
主要事業 糀製造業

掲載日:2015年7月13日

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