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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


米澤器械工業 株式会社

お客様のために「考える組織」を目指す

米澤器械工業 株式会社
米澤達一社長

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ガートル台

ガートル台

米澤器械工業は、病院、保険薬局で使用されるカートやワゴン、キャビネット類を中心に、医療の現場に必要なさまざまな商品を製造している。製品製作プロセスを社内一環体制で整えているため、設計、製造、納品までのスケジュールを柔軟に対応できるのが強み。最新の機器と長年培ってきた高い技術力で、製作数の少ない特注品から大量生産が必要な標準品までと、多様な顧客ニーズに応えている。

とにかく勉強したい

専務の米澤弘幸氏は中小企業大学校東京校の「経営後継者研修」を受講し、経営への意識、自身の生き方が大きく変わったという。同社は、社長で兄の達一氏、専務で弟の弘幸氏の兄弟経営。専務が中小企業大学校を知ったのは3年前。当初はインターバル型の「経営管理者研修」を検討したが、最終的に選んだのは、経営について体系的に学べる「経営後継者研修」。10カ月全日制の本研修を社歴10年以上で要職にありながら受講するのは稀なケース。長年、製造関連部門でがむしゃらにやってきたが、気づけばマネジメントのことは全くわからなかった。経営について学びたい、自分を変えたい、という強い想いで社長を説得し受講にこぎつけた。

10カ月の成果

米澤弘幸専務

米澤弘幸専務

本研修の受講で経営に関する専門知識が身に付いたのは言うまでもないが、研修中に行う自社分析を通して、創業の経緯、創業者の想いを知り、自社への愛着が増し、会社をより良くしていきたいという意識が高まった。また、10カ月間自社を離れることで、自社を客観的に見る視点も身につき、以前より主体的に行動できるようになった。驚いたのは、帰社後、社員から人間関係の悩みなどの相談を次々受けるようになったこと。社長からも、見事に「任せられる」「頼りになる」人材になって帰ってきてくれたと評価される所以だ。さらに、社長が会社内部のことを専務に任せ、これまで積極的にできなかったトップ営業に取り組んだところ、新規取引先を2社獲得したほか、さらに異分野数社から問い合わせを受けているという。このように、兄弟間で経営上の問題を共有し、相談し、お互いを補完しあえるパートナーシップが築けたのも、常に経営者の視点を問われる本研修受講の大きな成果のひとつだ。

新たな戦い

もちろんすべてが順調ではなかった。壁にもぶち当たった。専務のゼミナール論文は「成長に向けての組織デザイン構想」。生産性を向上し、自社が抱える課題を解決するためには組織変更が最重要と考え、新たな組織体制を構築した。だが、仕組みを整える前に、取り組むべき課題が明らかになった。それは、「人を育てる」ことだった。
 そこで、当社は社員を大学校の研修に派遣するほか、中小企業基盤整備機構近畿本部の専門家継続派遣事業も活用し自社に即したアドバイスを受けながら、業務の効率化や長期的視点に立った人材育成に取り組んだ。その結果、部門長やリーダークラスに責任者としての自覚が芽生え、それに続く社員にもやる気が出てくるという好循環が起きている。コストや生産性に対する意識も向上し、限界利益率も毎年改善している。

「考える組織」へ

達一社長は、「中小企業の規模ではできることに限りがある。無い物ねだり、強がりはしない。反対に出来ない理由を並べて自信喪失していてもいけない。自社の強みと弱みを知り、その上で顧客に向き合い出来うる限りのことをさせていただく、というお客様中心の精神を持つことが大事だ」と語る。そのために、社員ひとりひとりの立場で、お客様のために「気づいてもらう」「考えてもらう」場を提供している。ひとつは、社長が中心となって実施している「材料購入検討会議」。もうひとつが専務中心の技術開発に特化した「製品開発会議」だ。この中で、ひとつの問題をとことん掘り下げ、議論を重ねることで、当社は「考える組織」へと着実に成長を続けている。

社員の知恵を集結

当社を取り巻く環境だが、競合他社の新規参入も進んでおり、油断、慢心するとたちまち淘汰される危機感があるという。当社は今後、現在課題となっている供給体制を強化し、新規顧客の獲得、従来顧客の潜在的ニーズの掘り起こしに積極的に取り組んでいく。さらに、製品のメンテナンスを含めたサポートにも力を入れていく予定だ。社員の知恵を集結させて、お客様に対して出来うる限りの徹底したサービスを提供する、そんな総合力こそがヨネザワの目指す強みだ。

企業データ
米澤器械工業 株式会社
代表者 代表取締役社長 米澤達一
所在地 584-0022 大阪府富田林市中野町東2-4-4
電話 0721-24-8237(代)
設立 昭和43年(1968年)5月
資本金 3000万円
社員数 60名
主要事業 医療施設(病院、保険薬局)で使用する、搬送、保管に関する機器(ワゴン車、調剤台、器械戸棚、ガートル台など)の製造

掲載日:2014年6月 9日

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