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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


三羽工業株式会社

事業計画の精緻化で自信!~海外展開をてこに企業の進化を狙う~

三羽工業 株式会社
代表取締役社長 三宅正康氏

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企業の特徴

三羽工業株式会社は、昭和28年創業の、トラック、バス、産業用車両、建設用車両のシャーシ、ステアリング、アクスル、エンジンに関係する保安部品、重要部品の製造が中心の輸送用機械器具製造の会社だ。高精度加工と熱処理技術、さらには多品種少量生産に応じられる柔軟な生産体制が強みである。
設備に関しては、150人規模の中小企業としては珍しく機械、熱処理、研磨、溶接、カチオン塗装などの幅広い設備を持っていて、顧客のどのような注文にも応じることができる。特に検査装置の充実は顧客からの信頼を絶対のものにしている。社長の三宅正康氏に話を聞いた。

海外展開事業管理者研修(23年度)に参加したきっかけ

当社も、顧客企業の海外進出にともない、海外への事業展開を検討していた。インドネシアが進出先の候補として浮上したころ、中小企業大学校・東京校からの「海外事業展開事業管理者研修」のダイレクトメールを受け取った。銀行等関係者に説明をするための事業計画の詳細化について必要性を感じていたため、すぐに社長自らの受講を決めた。2007年から中国、ベトナム、タイへ視察に出かけており、インドネシアには2011年9月。研修開講直前のタイミングだった。

研修を受けた感想

計9日間の研修では、事業計画を十分に検討することができ大変に有益だった。特に最後の3日間の演習での経験豊富な講師の熱心な指導は良かったし経験談なども楽しかった。
受講時点でインドネシア進出の意向を固めていて、事業計画もそれなりに作成していたが、研修では事業計画を再確認しながらシートを埋めていった。研修カリキュラムは、国別の細かな対応が若干弱いという印象を持ったが、この点も研修の中でつながりを持つことができた中小機構・国際化支援センターの専門家に、研修後も相談を繰り返し具体的な指導をしてもらった。なかなか効果的だ。

研修の効果

事業計画の概要を記載したサマリーシートも作成したが、これを使って関係者へ自信を持って説明することができ、計画の承認をスムーズに得ることができた。①レンタル工場を活用する、②手元資金があり新たな借り入れは必要ない、③海外事業が不振の場合にも三羽工業本体に深刻な影響はない、④計画自体が段階を踏んだ手堅いものである、⑤独資での進出、などの計画の骨子を表現できたと考えている。
事業計画は事業環境の変化に対応していくことが肝要である。主要顧客のM社はインドネシア、タイに工場があるがミャンマーに展開する計画もあるようだし、同じくC社はバタムに工場を新設する計画があるようだ。このような状況のためあまり長期な計画は有用ではない。海外事業からの撤退基準としては5年で利益が出ない場合を想定しているが、実際には、若干遅れ気味ながらいい流れになってきている。現在は、計画に従いインドネシア・ジャバベカ工業団地にて敷地2,000平米、工場部分1,000平米の400万円/年の物件を借り、建屋内部の造作も完成した。NC旋盤、マシニングセンター3台も搬入し、品質保証で必要な3次元測定器、形状・粗さ測定器も本社工場と同じものを8月に搬入予定している。

今後の展開と課題について

昨年、インドネシアの大学新卒者を3名(男性1名、女性2名)採用したが大変に優秀。3年間の本社での研修を通して大きく成長することに期待している。将来、現地法人の社長の可能性もあると内々に考えているほどである。現地法人メンバーは、新たにスカウトできた大手日系企業で10年間インドネシア事業に取り組んできた人物を中心に現地従業員7名の構成を考えている。製造は単純な製品から取り組んでいく。事業立ち上げ期は短期出張で本社技術、品質保証担当者を指導に行かせる。

最後に、新分野での事業開拓を聞いた。それは本業の設計、製造能力と多様な研究開発能力を活用しての密閉型水耕栽培設備製作のアグリビジネスだ。試作試験設備による栽培は順調で、近隣のマーケットストア、レストランに野菜を卸すほどの段階に来ている。地域での雇用創出や、安心・安全・安定供給できる無農薬野菜栽培に貢献できるようにと心意気も気持ちがいい。社内も新規事業で活性化された。日本で栽培設備技術を確立し、ローコスト化し製作したプラントを海外に輸出する構想はまさにグローバル展開だ。

企業データ
三羽工業 株式会社
代表者 代表取締役社長 三宅正康氏
所在地 群馬県館林市上赤生田町3966番地
電話 0276-72-3038
設立 昭和28年(1953年)5月
資本金 5,000万円
社員数 150名
主要事業 自動車部品、建設機械部品、産業車両部品の設計・製造・組立

掲載日:2013年8月19日

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