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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


佐藤産業 株式会社

設備ではなく人こそが価値を生み出す

佐藤産業 株式会社
佐藤友彦社長

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本社工場は物流拠点となっている

佐藤産業はテレビボードや食器棚、チェストなど箱型家具を得意とする家具メーカー。売価1万―2万円の低価格商品をラインアップし、家具専門店や通信販売などを通じて市場展開している。20年前から商社を通さず、自社から直接小売りに卸すことで流通価格を低減した。現在は生産をベトナムの子会社に移管し、さらに価格競争力を高めている。海外生産にシフトする中、佐藤友彦社長は人材育成の重要さを強調する。「日本には工場がなくなった。設備ではなく人こそが価値を生み出す」(佐藤社長)という。

同社の中小企業大学校の活用は、佐藤社長が常務時代の06年に財務管理者養成コースを受講したのが最初だ。「それまで財務を学んでいなかった。ベトナム子会社立ち上げをきっかけに学んでおこうと考えた」(同)。この後、経営管理者養成コースなども自ら受け、08年に社長に就任してからは社員にも受講させるようになった。

講師招き全員研修も

木目調カラーにクロスガラスの組合せが可愛らしい家具「ピュア」シリーズ

事務職や営業、設計・デザインを手がける企画などあらゆる部門の人員を対象に、職種にあったスキルを学ばせる。「管理職は、より総合的な視点を身につけられるように、特に営業収支などをより詳細に把握できるように」と佐藤社長。中小企業大学校の管理者向けコースや財務管理者向けのコースを主に活用している。
 さらに、大学校受講を契機として、中小機構の専門家継続派遣事業を活用することができ、アドバイザーの支援を受けながら「新規事業展開構築策定」「営業管理システムの整備」等の実施ができた。
 また、時には本社に講師を呼んで全員研修を開くこともある。全員研修は考え方の共有を図るのが狙いだ。

その成果は、資料を作ったときや顧客対応など、日々、社員の変化を感じるという。「物事の本質的なことを見抜く力が養われた。毎回、人を変えながら研修に出すことで、仕事に対する取り組み意識が一緒になってきた。今までの、仕事をやらされている意識から何故それをしなければならないのか、自分から考えることができるようになった。」と佐藤社長は話す。一方、海外でも生産拠点としてのスキルアップに力を入れている。「5S」や“カイゼン”などの研修が中心だ。日系企業の教育プログラムや国の機関が開く現地の講習会を活用している。「海外では中核となる社員に学ばせる。この一人が身につけたことを他の社員に広げる形で、研修成果を全社員に浸透しやすくしている」(同)。

3、4年で確かな成果が

海外生産への完全シフトは家具業界では新しい展開だ。「人の管理の仕組みを作り上げるのが難しかった」と佐藤社長は振り返る。日本と同等の品質で生産できるようになるまでに2年かかった。「今まで勉強した成果がいろいろなところに出てきている。勉強して3、4年目ぐらいから売上高や利益、顧客満足の向上に結びつけられるようになってきた。」と、佐藤社長は手応えを語る。
 同社は今後、海外での自社ブランド展開を本格化する。ベトナムで生産する製品の半分はすでに親会社の佐藤産業を通さない独自の販路となっているが、ほとんどがOEM(相手先ブランド)。今後は本社の企画・開発力をより高め、自社ブランド品で海外市場開拓したいという。5年後にはグループ売上高30億円、現状から倍増を目指す方針だ。

企業データ
佐藤産業 株式会社
代表者 代表取締役 佐藤友彦
所在地 広島県尾道市西藤町226
電話 084-933-2623
設立 1969年
資本金 1,000万円
社員数 25人
主要事業 家具の企画・製造・販売

掲載日:2012年6月 6日

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