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中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


トキワ化学 株式会社

研修による理論付けに手応え

トキワ化学 株式会社
本田誠代表取締役

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本社事務所外観

トキワ化学は中堅総合商社、トキワの全額出資子会社。扱い製品は、製紙工場の生産工程や上下水道、工場排水等の浄水処理で使われている硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウムなどの工業用化学薬品。それらの薬品の中にはかつて、ユーザーが溶解設備を持ち、自前で調整するものもあった。しかし製品の多様化にともない濃度調整など手間がかかる作業が増えた。さらに薬品に求められる品質も厳しくなっている。そのために生じた外注ニーズを商社グループの総合力を生かしてとらえたのが同社。当然のこととして品質、納期、コストのいずれもがユーザーにとってメリットとならなければならない。熊本県八代市の港湾地域に工場があるのは、ユーザーに近いというのが理由。時間によって変化する化学物質もあるため製造から納入、使用までの時間をいかに短くし多様な要望に対応するかというのが重要であるからだ。

受講スケジュールが立てやすい

製品原料の水酸化アルミ。製紙工場などがユーザー

中小企業大学校を活用し始めたのは、八代工場がある熊本県内に人吉校が開校した95年。同校からの研修の案内に「人材育成の良いチャンス」(本田代表取締役)と判断したのがきっかけ。それまでは、作業現場で学ぶOJTのみで「系統立てた研修制度はなく、課題となっていた」という。

同社がある八代市では企業向け研修を開催する機関が少なく、比較的多い熊本市には車で1時間以上かかる。距離の近さも受講の判断を後押しした。
 研修の年間スケジュールが年度が始まる前の3月までにはわかるため、研修計画が立てやすい点も好都合だった。年間と月間の生産計画は細かく決まっているため、生産に影響を与えない研修派遣計画を立てやすい。社員は9人。研修で1人でも不在になると業務に大きく影響するため、生産と研修をすり合わせた計画が重要だ。

研修は現場改善活動やコストダウンなど本業に密接なものから受講を始め、徐々にITや財務など関連分野に広げている。大学校への社員派遣を始めたころは会社が社員と研修を指定していたが、現在では本人の希望も加味する。合計で20近い講座を受けた技術者もいるという。
 企画や営業などは親会社が担当しており、その分野を受講する必要性は少ない。ただ「管理職は特に財務と無関係ではいられない」と、本田代表取締役をはじめとする幹部は特に幅広い内容の受講に努めている。

大学校から戻ると「自分が普段やっている作業が理論付けられて良かったと帰ってくる」という。日常行う作業の動作や手順の理論的背景が理解できたことに手応えを感じるためだ。
 また人脈が広がることも好評。「研修は、社外の人と接触する機会が少ない技術者には特に貴重。交流の機会がない取引先の人とお互い知り合えることで取引関係が密接になることもある」という。

社内で成果を発表

受講後は、内容を書面にまとめて上司に報告するとともに、社内で発表会を開く。時間は1人15分程度。発表で使うレジメも作成する。内容は研修の中身と、それに対してどう感じたか、今後の業務にどう生かすかの3点。「同じ研修でも人によって受け取り方が違うことがあり、興味深い」。発表の仕方は回を重ねるごとに上達するという。
 大学校で受けた研修は個人別、ジャンル別に一覧表にしている。その上で今後は、一度受けた研修への再派遣も検討する。「内容を忘れることもあるし、一定期間を過ぎると内容が変化する可能性もあるため」だ。

同社は中堅総合商社のグループ会社としての強みを生かし、顧客から常に信頼され満足される情報と製品を供給し続ける企業を目指している。

企業データ
トキワ化学 株式会社
代表者 代表取締役 本田誠
所在地 【本社】東京都品川区大崎3-6-4 【工場】熊本県八代市港町40-1
電話 03-3491-4551
設立 1963年4月
資本金 6,000万円
社員数 9人
主要事業 硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウムなど工業用化学薬品の製造販売

掲載日:2012年5月31日

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