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HOME > 経営をよくする > 中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成

中小企業大学校の上手な使い方 成長企業にみる人材育成


ツキオカフィルム製薬 株式会社

学ぶことの大切さと可能性を実感

ツキオカフィルム製薬 株式会社
月岡忠夫社長

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「勉強量が人間を変える」

岐阜県各務原市の新工場

「仕事への意識が必ず変わる」。ツキオカフィルム製薬の月岡忠夫社長は中小企業大学校の研修を受けた社員をこう評価する。社員約120人の同社は1991年から2011年までに延べ46人の社員を中小企業大学校瀬戸校の研修に送り出した。そのうち、「経営管理者養成コース」と「工場管理者養成コース」の履修者が6人いる。

同社は、極薄の金属(箔)を紙などに転写する「箔押し」と呼ばれる特殊印刷の事業で1966年に月岡社長が創業した。その技術を生かし、チョコレートの装飾などに使われる食用金箔を事業化。さらに口臭予防用やサプリメント用の水溶性可食フィルムも商品化した。2007年にはフィルム製剤事業にも参入している。次々と新事業に舵を切ってきた月岡社長は「勉強量が人間を変える」が口癖だ。

実際、社員教育や自己研鑽を重視している。各種教室や通信教育の受講は、会社が認めればテーマを問わず費用を全額会社が負担する。終了時には1万円の報奨金を出す。新入社員教育も4カ所の研修機関を使う熱の入れようだ。


履修者が会社の屋台骨

ツキオカフィルム製薬の製品群

月岡社長は「学歴にコンプレックスがある」と打ち明ける。だからこそ学ぶことの大切さと可能性を説く。水溶性可食フィルムの開発担当者は印刷デザイナーとして入社した。化学分野に興味はあったが全くの素人。しかし月岡社長に抜擢されて研究を続け、岐阜薬科大学大学院で博士号を取るまでに成長した。

そんな同社が中小企業大学校を社員教育の柱にすえている。理由は「優れた講師陣の講義が安く受講できるから」(月岡社長)。受講生は20代から30代前半までの社員の中から社長が指名する。

長期研修への派遣は2、3年に1人で、将来の幹部候補だ。職場の負担も少なくないが、「他の受講生から受ける刺激は大きい。具体的な知識より、モノづくりで何が大切かなど、何かを感じ取ってくれれば」と月岡社長は期待する。

長期研修の履修者は現在、同社の屋台骨である箔押し工場の責任者、品質管理等の国際規格ISOの責任者など要職にある。フィルム工場長を兼ねる尾﨑昌孝箔押営業部長もその一人。白羽の矢が立ったのは箔押し事業の営業課長から部長補佐に昇格した2年前の31歳の時だ。

人脈作りにも役立つ

尾﨑部長は「他の受講生も、業種や年齢は違っても、同じ中間管理職の悩みを持つ仲間。いろんなアドバイスが聞けた」と当時を振り返る。ゼミナールの講師がマーケティング専門の経営コンサルタントで、実践に即した講義は刺激的だった。今でも同講師やOBとは交流があり「人脈作りにも役立った」と話す。

同社は2012年3月1日に社名を「ツキオカ」から「ツキオカフィルム製薬」に変更した。フィルム製剤を今後の主力にすえる意思表示だ。12億円をかけた専用工場が岐阜県各務原市に12年3月に完成する。フィルム製剤事業で攻勢をかけるには人材育成がより重要になる。「今後は中小企業大学校に毎年2人は送り出したい」と月岡社長。同校への期待はさらに高まっている。

企業データ
ツキオカフィルム製薬 株式会社
代表者 代表取締役社長 月岡忠夫
所在地 岐阜県各務原市テクノプラザ2-11
電話 058-370-2911
設立 1971年4月
資本金 1億4,250万円
社員数 129人
主要事業 医薬品・医薬部外品、化粧品、食品用可食フィルム、ナノフィルムの製造販売

掲載日:2012年5月31日

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